ZEFT R60YRとZEFT R60YQの魅力をインタビュー
時代はなるべく小さなゲーミングPC!Ryzen&GeForce RTX 5060 Tiを搭載しながらも22万円以下で買える超オススメの2台がコチラ
2025年12月02日 10時00分更新
タイトルによっては4Kゲーミングも大丈夫
――実際にこれらのPCを動かしてみた感想を教えてください。
中條氏:まずCPUについてですが、Ryzen 7 7700はCINEBENCH R23のMulti Coreスコアーで18180ptsなのに対して、Ryzen 5 8500Gは11104ptsしか出ませんでした。ゲームプレイ中にWebブラウザーで動画や配信を視聴するといった“ながら作業”においては、Ryzen 7 7700は快適でしたがRyzen 5 8500Gは若干もたつく印象を受けました。これはコア数の違いによるものなんですが、ゲーミング用途を考えるのであればRyzen 7 7700を選択したほうがいいのかなと思います。
――フルHDでは快適だと思うのですが、もっと高解像度なゲーミング設定ではいかがですか?
中條氏:モンスターハンターワイルズを4K解像度で遊んでみたのですが、「中」プリセットを選択してDLSSを有効にした状態ですと、平均フレームレートは50fpsほどでした。これぐらいの性能であれば、4Kでも十分プレイできます。ただ、プリセットを「高」に変更すると、ビデオメモリーが8GBで足りなくなってしまうので、12GB以上のGPUに変更することをオススメします。また、Ryzen 5 8500Gを搭載したZEFT R60YRでは、Ryzen 7 7700を搭載したZEFT R60YQからフレームレートは3~5fps下がる程度の違いしかないのですが、ゲームをプレイしているとティアリングによる画面の乱れが発生してしまいました。ですので、ゲーム利用を想定するとRyzen 7 7700のほうがいいかなと思います。
――ほかのゲームではどうでしたか?
中條氏:「Apex Legends」も遊んでみたのですが、可能な限りオプションで設定を下げると、どちらのモデルでも4Kで平均フレームレートは144fpsまで上がりました。ZEFT R60YRでも全然問題は起きませんでしたので、こういった描画負荷が軽めのゲームであれば、Ryzen 5 8500Gでも十分遊べるのではないでしょうか。ちなみに、どちらのモデルも動作音についてはゲーム中でもとくにうるさいと感じることはなかったです。
――どちらのモデルもシステムメモリーがDDR5-5600の16GBモジュールが1枚という構成ですが、ゲーミングに与える影響はありましたか?
中條氏:モンスターハンターワイルズをプレイしている間のシステムメモリーの消費量は13GBほどでした。ですので、純粋にゲームを遊ぶだけなら問題ないのですが、それこそChromeを立ち上げてWebサイトを見ながらプレイすると、メモリー容量は足りなくなってきますね。
中嶋氏:どちらのモデルもメモリーモジュールが1枚のシングルチャンネル構成ですが、容量や速度面で不安を感じるお客様がいらっしゃるのであれば、BTOでメモリーを増設していただければと思います。
――コンパクトなPCケースをプライベートで使ったことはありますか?
中嶋氏:PC自作歴が15年ぐらいになるのですが、そのうち10年間程度はコンパクトなPCケースを使用していました。はじめて自作したときはフルタワーのとても大きなモデルを購入したのですが、当時は将来的にあれもこれも搭載できる可能性を考えてそのサイズにしました。ですが、実際に数年間使用してみると、自分にはここまで大きなPCケースは必要ないなと気づいてしまいました。それからはずっとコンパクトなPCケースを選んでいますね。自宅ではASUSのPrime AP201を2~3年使用しています。当時はまだ普及していませんでしたが、最近はライザーカードを使用するPCケースが増えてきています。次の機会では検討したいです。
真重氏:私はプライベートでこれまでに5台ほどのパソコンを使ってきましたが、いつも費用対効果を重視して選んできました。そんな中、小さいモデルは高いというイメージや、高性能なPCパーツがはあまり積めないというイメージもありました。しかし、今回発売したPCのように例外もあるんですよね。どちらのモデルもコスパが優秀なので、次に購入するタイミングではコンパクトなモデルを選んでもいいかなと思っています。
中條氏:僕はセカンドPCはコンパクトなPCケースを使用しています。というのも、メインPCは本格的に水冷ユニットを組み込みたかったので、コンパクトなPCケースですとサイズの問題が出てきてしまうのです。ですので、セカンドPCはあまり場所を取らないものを選びました。
――価格の話が出ましたが、どちらも税抜き価格は20万円以下と抑えめですね。
中嶋氏:弊社としてはかなり頑張りました。このご時世ですと多くのお客様の琴線に触れるのではないかと期待しています。
真重氏:20万円のPC=安いとは思わないのですが、幅広いお客様が検討しやすい価格帯のモデルだとは思います。ふだんデスクトップPCを使っていて、「ビデオカードを搭載する本格的なゲーミングPCを試してみたいけど大きいのは困る」という方や、机の上のスペースを広く使いたい方など、幅広い方にマッチすると思います。
中條氏:僕が大学生のときに出会いたかったですね。それぐらいお買い得なモデルだと思います。
――本日はありがとうございました。
ZEFT R60YRとZEFT R60YQはかなりコスパを意識したモデルだ。この価格であれば、CPUやGPUを変更したり、メモリーやSSDを増設したりと、BTOでカスタマイズするベースモデルとしての存在価値も大きい。なるべく省スペースなゲーミングPCは欲しいけど予算が……と考えている人なら、ZEFT R60YRとZEFT R60YQは有力な選択肢になるだろう。





