ZEFT R60YRとZEFT R60YQの魅力をインタビュー
時代はなるべく小さなゲーミングPC!Ryzen&GeForce RTX 5060 Tiを搭載しながらも22万円以下で買える超オススメの2台がコチラ
2025年12月02日 10時00分更新
木材をあしらったデザイン重視のモデルも準備中
――3モデルというと、もう1台はどんなモデルですか?
中嶋氏:3モデル目はまだ未発売なのですが、PCケースにLIAN LIの「A3-mATX」のウッドエディションを採用しています。このPCケースはフロントパネルに木材を使用した非常に特徴的なモデルです。デザイン性を重視する方に向けてご用意しました。
――どのモデルも外観は黒色ですが、白色を用意しなかった理由は?
中嶋氏:中型から大型サイズのモデルですと、外観が黒色と白色の比率は半々で、モデルによっては白色のほうが人気のものもあります。しかしながら、弊社ではすでにいくつかの小型モデルを手がけていますが、このサイズになると黒色モデルのほうが需要が高い傾向があります。
真重氏:「きのこVSたけのこ」論争みたいに、黒と白、どっちがよいかは人それぞれですが、黒は汎用性が高いので定番なんですよね。今回、黒のPCケースが3種類目の前にありますが、それぞれに違いがあって、ながめていて楽しいですね。
――すでに扱っている小型モデルのPCケースを教えてください。
中嶋氏:ASUSの「Prime AP201」、IN WINの「A1 Prime」、Thermaltakeの「S100 TG」と「The Tower 100」の4モデルですね。このうち、Prime AP201が白色で、A1 Primeがピンクですが、残りの2モデルは黒色です。
――その中で最も人気があるPCケースはどれですか?
中嶋氏:4モデルの中で最も人気があるPCケースはS100 TGです。どうして人気が高いのかちょっと考えてみたのですが、デザイン性に優れていることはもちろん、280mmサイズのラジエーターを搭載できたり、最長で330mmのビデオカードを装着できたりと拡張性が高く、それでいて安価な点がお客様に喜ばれているのだと思います。
真重氏:S100TGは確かに今ホットですね。データを見ていておもしろいと思ったのは、最近は安価なPCケースでも人気が結構分散しているということです。弊社が国内でも他に類を見ないほど幅広いPCケースを扱っていることも理由の1つだと思いますが、以前はイチバン安いPCケースだけに人気が集中しがちでした。
――そのほかには、どんな変化がありましたか?
中嶋氏:今年は「モンスターハンターワイルズ」が発売した際(2025年2月28日)に、中型から大型モデルを中心にかなりのお客様に弊社を選んでいただけました。そのときはゲーミングPCを購入したお客様はハイエンド構成を好まれる方が多かったのですが、今現在は打って変わってエントリー向けモデルの需要が高まってきました。
――PCケースの扱いやすさについて、実際に御社で組み立てを行ってる方からの評判はいかがでしたか?
中嶋氏:Mirage 4 ARGBはすごく扱いやすいと評判は良かったです。とくにアドレサブルRGB LED用のコントローラ―は、マザーボードにそこから伸びるケーブルを接続するだけで済む点が好評でした。裏配線もしやすいとのことです。一方で、CH170 PLUSは、サイドパネルを外すだけでも一度PCケースの台座をすべて取り外す必要があり、評判はかんばしくなかったですね。ですので、このPCケースで自作しようとすると苦労する点が多いと思います。ぜひ、弊社のBTOに任せていただければと思います。
省スペースながら水冷クーラーにも対応
――ZEFT R60YRとZEFT R60YQで標準構成のCPUが異なる理由はなんですか?
中嶋氏:まず前提として、どちらもBTOでCPUは変更でき、ZEFT R60YRは「Ryzen 7 7700」に、ZEFT R60YQは「Ryzen 5 8500G」にすることもできます。そして、弊社がご用意しているAMD製CPUの中で、安価なモデルが6コア/12スレッドタイプですとRyzen 5 8500G、8コア/16スレッドタイプですとRyzen 7 7700になります。つまり、現時点でコスパに優れたCPUを組み合わせたという形ですね。
――ゲーミング向けのCPUというと、Ryzen 9000X3Dシリーズがまず思い浮かぶと思うのですが。
中嶋氏:弊社でもありがたいことに「Ryzen 7 9800X3D」は非常に高い人気を誇っています。前世代となりますが「Ryzen 7 7800X3D」の人気もいまだ根強いです。しかし、コスパ重視モデルの基本構成では、CPUにRyzen 9000X3Dシリーズは提案しにくいと感じています。とはいえ、今回ご紹介したPCでもBTOでRyzen 9000X3Dシリーズが選べますので、CPUにより高いゲーミング性能を欲するお客様は変更していただければと思います。
――簡易水冷クーラーは搭載できるのですか?
中嶋氏:どちらのモデルも240mmサイズまでのラジエーターが装着可能です。ただ、360mmサイズとなると、弊社においてはコンパクトなPCケースだとPrime AP201しか選択肢はないです。ほかのモデルよりは割高になってしまうので、省スペースモデルのなかでも住み分けができるのかなと考えています。
――サイズとコスパを考慮すると、標準構成のGPUは「GeForce RTX 5060」という選択肢もあったはずですが、「GeForce RTX 5060 Ti」にした理由を教えてください。
真重氏:GeForce RTX 5060とRTX 5060 Tiの価格差が小さくなってきているのは理由として大きいです。どちらもフルHDで快適にゲームを遊べるのですが、ゲームの要求が高くなっている昨今、フルHDでも少し余裕を持たせた性能のビデオカードにしておくのがよいかなと思って決めました。必要な方は、カスタマイズをお願いします。ちなみに、コンパクトなPCケースですが拡張性に優れているので、電源ユニットもいっしょに変えていただければ、GeForce RTX 5070 Tiまで載せることができます。
――コンパクトなモデルの需要が高まってきたとのことですが、小型ながらもハイエンドの構成を求める人ってあまりいないのでは?
中嶋氏:あまりいらっしゃらないですね。弊社に限った話ではありますが、コンパクトなモデルを求めるお客様はコストを重視される傾向がありますね。あと、コンパクトなPCケースはGeForce RTX 5090やRTX 5080といった大型のビデオカードのほか、大型水冷ユニットの設置が難しいということもあり、したくてもできないというのもあると思います。






