このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第553回
山根博士のグロスマレビュー
「Xiaomi 17 Pro Max」はiPhone 17 Pro Maxのようでサブ画面まで! ケースを付ければゲームも!
2025年11月02日 12時00分更新
シャオミの2026年向けハイエンドモデルとなる「Xiaomi 17」シリーズ3機種が9月25日に発表された。無印、Pro、Pro Maxという3機種が発表されたが、ProとPro Maxモデルは製品名もさることながら、背面のカメラバンプデザインもアップルの「iPhone 17」シリーズを意識したデザインとなっている。
iPhoneにはない背面ディスプレーを搭載した、最上位モデル「Xiaomi 17 Pro Max」を紹介しよう。
Snapdragon 8 Elite Gen 5搭載のハイスペックモデル
Xiaomi 17 Pro Maxはクアルコムが9月に発表した最新チップセット「Snapdragon 8 Gen 5」を世界で最初に採用したスマートフォンだ。メモリーとストレージの構成は12GB+512GB、16GB+512GB、16GB+1TBの3モデル構成で、価格はそれぞれ5999元(約12万9000円)、6299元(約13万6000円)、6999元(約15万1000円)となる。
ディスプレーは6.9型(2608×1200ドット)、120Hz駆動、最大輝度3500ニト。ディスプレー表面は自社開発のシャオミドラゴンクリスタルガラス3.0でカバーされている。フロントカメラは5000万画素で、カメラ周りは後述するがiOSの「Dynamic Island」によく似た機能を持つ。
背面は左上側に3つのカメラを納めているが、カメラバンプはiPhone 17 Proシリーズとよく似た形状で、カメラから右側までサイズを伸ばしている。そしてその部分には2.9型(596×976ドット)のサブディスプレーを埋め込んでいる。このサブディスプレーも120Hz、3500ニトと、性能はメインディスプレー同等だ。カメラは5000万画素の広角、超広角、5倍望遠を搭載。前後合わせて4つの5000万画素カメラを搭載する。
バッテリーはシリコンカーボン系素材を採用したことで、7500mAhの大容量を搭載。100Wの急速充電、50Wの無線急速充電、さらに22.5Wの無線リバース充電にも対応している。
本体サイズは77.6×162.9×8.0mm、重さは219gである。本体形状は角を立てたスクエアな断面となっている。
本体のカラバリはブラック、ホワイト、パープル、グリーンの4色。背面はマット仕上げで指紋は付きにくかった。iPhone 17 Pro Maxと比較されることが多いものの、カラバリに関してはホワイト以外は同じものはなく、iPhoneのキーカラーとなるオレンジ色もない。カラー展開に関しては4色とも落ち着いた色合いで、どの色も高級さを感じさせてくれる。
OSは最新となるHyperOS 3.0を搭載している。Android 16をベースとしているが、今回レビューした製品は中国モデルのため、GMSは標準では非搭載となっている。ちなみに前モデルの「Xiaomi 15」シリーズは、中国で先行販売され、追って「Xiaomi 15 Pro」がグローバルに登場した。このXiaomi 17 Pro Maxがグローバル市場に投入されるかどうかは、現時点では未定だ。
HyperOS 3.0ではフロントカメラ周りに通知を表示する「Xiaomi HyperIsland」が採用されている。HyperOS 2.0でも一部の機種では搭載されていたが、OS 3.0になり機能が強化された。アップルの「Dynamic Island」同様に通知やアクティビティーの表示、音楽再生、通話、ナビゲーション通知などが利用できる。
ウィジェットは最大3件を複数表示できるほか、色を変更したり、バブル表示なども可能だ。さらにAIによるオススメ表示なども対応している。
背面ディスプレーでは何ができる?
Xiaomi 17 Pro Maxの背面ディスプレーは、本体を裏返しにしたままでもさまざまな表示ができる。この背面ディスプレーは2021年に発売した「Xiaomi Mi 11 Ultra」でも搭載されたが、当時はカメラのプレビューや通知等利用できる機能は限定的だった。
Xiaomi 17 Pro Maxではディスプレーが大型化されたことで、通知やウィジェット、カメラなどの機能が背面でも使いやすくなっている。
背面には時計を表示できるが、さまざまな文字盤が用意されている。スマートウォッチのように時計のデザインや文字色のカスタマイズが可能だ。アニメーション壁紙も用意されており、撮影した写真を表示するなどカスタマイズも自在だ。通知はタイマーやQRコード、フライトアプリやライドシェアアプリの表示ができる。今後は翻訳ウィジェットなども利用可能になる予定とのこと。
カメラは独立したアプリ(ウィジェット)として、背面ディスプレーを横スワイプして起動できる。折りたたみスマートフォンのように、高画質なメインカメラを使った自撮りもラクにできるわけだ。
写真だけではなく動画の撮影にも対応。撮影した動画はこのディスプレーですぐにプレビュー表示もできる。
背面ディスプレーでカメラを起動中は、メインディスプレーには「Xiaomi 17 Pro Max」のモデル名とライカのロゴが表示された状態となる。片手で本体を握ったときの誤タッチ防止の意味もあるだろう。
中国のシャオミストアのデモ機にはメモウィジェットも搭載されていた。文字は縦6行、サイズは十分読める大きさだ。現時点ではまだ背面で利用できる機能は多くなく、今後のアップデートが期待される。今後のモデルも背面ディスプレーの搭載が標準化されれば、便利なウィジェットも多数登場するだろう。

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