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松村太郎の「アップル時評」ニュース解説・戦略分析 第320回

アップル「iPad Pro(M5)」、もはや“Mac代わり”になり得る存在に

2025年10月21日 22時00分更新

文● 松村太郎 @taromatsumura

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 2025年10月22日に、AppleはiPad Proを発売します。今回の目玉は、なんと言っても驚愕のパフォーマンス向上となったM5チップの搭載です。

 しかし、実際に使って見ると、それだけに留まらない、インパクトと意味のあるアップデートが隠されていました。短い数日間ではありましたが、先行レビューをお届けします。

iPad Proとは?

 iPad Proは、世界で最も人気のあるタブレット「iPad」シリーズの上位モデルとして君臨する存在です。だんだん中国メーカーもタブレットに力を入れていますが、Appleは引き続き、タブレット市場を支配する存在。

 そんなAppleが送り出す最高峰のタブレットが、iPad Proです。正直なところ、基準が高すぎて、他社が真似できない領域に足を踏み入れていると思いますが……。

 2018年に現在の「薄い単なる板」のデザインを取り入れ、ある種iPadのデザインは「もうこれ以上やりようがない」までにシンプル化され、あとはカメラの出っ張りを引っ込めるぐらいしかデザイン余地は残されていません。

13インチiPad Proのサイズ感。A4サイズの紙を持つ感覚。カメラは横長に構えた上の長辺にある。

シングルカメラにLiDARスキャナとフラッシュが利用できる。3D物体スキャンから編集へ、という作業もこなせる。

 それでも2024年にはiPad Proに、有機EL2枚重ねのタンデムOLEDディスプレイを採用し、11インチモデルで5.3mm、13インチモデルに至っては5.1mmという薄さを実現しました。ちなみにiPhone Airは5.6mmなので、アレより断然薄いのです。

 今回レビューしたのは13インチモデルで、厚さは5.1mm。この厚さの板の中に、M1 Ultra搭載Mac Proに匹敵する性能が内包されていると思うと、近年アクセルを全く緩めないAppleシリコンの進化速度に驚かされます。

M4モデル(下)とM5モデル(上)。Thunderbolt 4ポートは共通だが、M5モデルには「iPad Pro」という刻印がなくなった。

Magic Keyboardなどの、M4 iPad Proに対応するアクセサリはそのまま使える。

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