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組みたい自作PC構成まるわかり!! 第120回

【今月の自作PCレシピ】ディスプレー横に置ける小型ゲーミングPC

2025年10月11日 11時30分更新

文● 藤田 忠 編集●北村/ASCII

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Micro ATXマザー選びは慎重に!

 マザーボードは、AMD最新チップセットの「AMD 850」を採用するMSI「PRO B850M-A WIFI」だ。

 最大のポイントは、Micro ATX対応コンパクトPCケースと組み合わせた際のビデオカード向けPCI Express 5.0×16スロットの位置になる。1段目にスロットがないと、3スロット占有ビデオカードの場合、最下段に位置してしまい、ビデオカードのエアフローがかなり悪くなる。その点、「PRO B850M-A WIFI」のビデオカードスロットは1段目なので不安なしだ。

 そのうえ、PCIe5.0×4対応M.2拡張スロットや、最新ネットワークのWi-Fi 7、5ギガビットLANの搭載と、スペックに不足はない。

ビデオカード向けPCI Express×16スロットが2段目にあると、2.5~3スロット占有ビデオカード搭載時にボトムとギリギリになってしまう

Micro ATX規格のMSI「PRO B850M-A WIFI」。不足ないスペックを備え、2万3000円前後とコスパも良好だ

PCIe5.0×4対応のほか、PCIe4.0×4拡張M.2スロットを1基装備する

2基のUSB Type-Cポートを備えるなど、リアインターフェースも十分だろう

 CPUクーラーは、空冷で120mmファン搭載サイドフローCPUクーラーのCPS「RT400 BK」を組み合わせている。Ryzen 7 7800X3DのTDPは120Wになるが、CPUコア温度は控えめとのことで、比較的コンパクトなヒートシンクを採用するRT400でも問題ない。

ヒートシンクもブラックカラーとなっているコスパ優秀なCPS「RT400 BK」。6mm径×4本のヒートパイプは、CPUと直接接触するタイプで、TDP 235Wまで対応する

 DDR5メモリーは、Crucialのオーバークロックモデル「DDR5 Pro」シリーズのDDR5-6000駆動品を組み合わせている。AMD Ryzen環境に最適化されたOCメモリー設定を簡単に読み出せるAMD EXPOに対応。簡単にDDR5-6000 CL36-38-38-80駆動に設定できる

 今回、DDR5-5600との価格差がほとんどないので、DDR5-6000モデルを選択したという。ただし、DDR5-6000で安定動作するかは、CPUの個体差が影響するとのこと。OSなどをインストールした後に、DDR5-6000駆動に設定し、安定動作しない場合はDDR5-5600駆動に下げるようにしよう。

Crucial「DDR5-6000 32GB CP2K16G60C36U5B」。DDR5-6000 16GB×2の計32GBで、クリエイティブやゲーミングをスムーズに行なえる。ヒートシンクを装備しているのもポイント

 メインストレージのターゲット容量は、良い感じに値下がりしている2TBに移行しているとのこと。ここでは読み出し7250MB/秒、書き込み6300MB/秒のパフォーマンスを発揮するPCIe4.0×4 NVMe M.2 SSDのSamsung「990 EVO Plus」を組み合わせている。

Samsung「990 EVO Plus」の容量2TBモデル。DRAMキャッシュレスになるが、十分なパフォーマンスを発揮する

【取材協力】

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