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みやさとけいすけの工具探検隊 第99回

最高かよ! USBのケーブルやポートの正体を暴ける「USB CABLE CHECKER3」

2025年09月22日 18時00分更新

文● 宮里圭介 編集●こーのス/ASCII

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●USB充電器が対応している出力を調べられる

【USB充電器編】

 PD(USB Power Delivery)対応のUSB充電器だと表示できる情報がかなり多く、手持ちの140W USB充電器だと、6ページにもなりました。ということで、その中からいくつか紹介しましょう。

140W出力のPD対応USB充電器

 最初に表示される画面が、こちら。基本的に欲しい情報は、この画面にほぼ集約されています。「Source」なので電力供給側、最大出力が140W、高速充電の対応はPD以外に3種類、といったあたりが気になるところでしょうか。

出力可能な電圧/電流リストが、PDO。これをチェックできます

 PDO(Power Data Object)は、USB充電器がPD対応機器へと供給できる電力の組み合わせリスト。5/9/12/15/20Vの電圧が出力できるというのがわかります。可変のPPS(Programmable Power Supply)にも対応し、その場合は3.3~21V/5Aに対応できるわけです。

 このリストを見て、「あれ? 140Wはどこいったの?」と思うでしょう。100Wを超えるのはEPR(Extended Power Range)というまた別の規格なので、ページが変わります。

EPRの設定はこちら。28V/5Aってありますね

 もうひとつ、USB Type-Aが1口しかない、古いクイックチャージ(QC)対応18W充電器を見てみましょう。こちらは当然PDには対応していないので、PDOなどの表示はなし。情報も最初の画面しか表示されません。

最大18Wで、3種類の高速充電に対応することがわかります

 この画面でQCに対応していることはわかるのですが、QCで対応している出力電圧の種類まではわかりません。ここがちょっと残念でした。ファームウェア更新などで、そのうち対応してくれることに期待したいです。

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