●実ケーブル&実ポートでチェックしてみる!
機能を説明されるよりも、実際、どんな表示になるのか実例を見る方が早いと思うので、手持ちのケーブルやデバイスをいくつか見てみましょう。
【ケーブル編】
USBケーブルの情報は基本的に前モデルとほぼ同じものに加え、USB Type-Cケーブルに内蔵された60Wを超える電力供給が可能なケーブルに内蔵されたICチップ「eMarker」の内容を詳細表示できる、というものになっています。そのため、情報は2つの画面ですべて表示されます。
手元にあったケーブルの中では、最も高速で対応ワット数も大きかった「240W対応のUSB4ケーブル」を見てみましょう。
特に気になるのは、抵抗値と対応ワット数。このケーブルは240Wと高いだけに、抵抗値が193mΩとそこそこ低くなっていました。
続いて、「100W対応のUSB 2.0ケーブル」を見てみましょう。実はこのケーブル、アリエクスプレスで購入した、100W対応だという製品。しかし、チェッカーによってeMarkerが見つかったり見つからなかったりする、だいぶ怪しいケーブルです。
一応eMarkerは存在するようですが、読み出しに失敗しています。たまたまeMarkerが壊れている個体なのか、それとも、元々そういう製品なのかは不明ですが、少なくともこのケーブルは、100Wとはいえないですね。こういうこともわかるのが、USB CABLE CHECKER3のいいところです。
もうひとつ、怪しい激安デバイスに付属していた「Type-A/Cの充電ケーブル」も見てみましょう。
信号線の結線はなく、VBUSとGND、そしてプルアップ抵抗のみの潔いケーブルです。5V充電用ケーブルとしてはよくあるものですが、気になったのは抵抗値の高さ。30cmくらいの長さしかないのに、1mのケーブルと比べ、抵抗値が10倍くらいになっています。もちろん、電力が小さいので問題になるわけではないですが、ちょっと使いたくないです。

この連載の記事
-
第108回
自作PC
【本物みたい!】安全に“工具で遊べる”おもちゃレビュー -
第107回
自作PC
これ1台で90kg運搬+軽作業も!折りたたみ式の万能ツールワゴンがめちゃ便利 -
第106回
自作PC
「そのType-C充電遅くない?」eMarkerも読める激安USBテスター「KWS-X1」があれば、遅さの原因がわかるかも【レビュー】 -
第105回
自作PC
まとわりつくネジが嫌すぎる! 激安消磁器でドライバーの磁力をリセット【レビュー】 -
第104回
自作PC
私にも磁界が見える…!iPadの磁界を可視化してみた【実験】 -
第103回
自作PC
“左右で違う”が正解!3点で掴めるトリグリッププライヤーの使い心地が地味に革命的でした -
第102回
自作PC
“濡れない・柔らか・あったか”三拍子そろったネオプレーングッズが気になる -
第101回
自作PC
光の“質”まで測れる! 色温度&演色性がわかる照度計「SK-8202」を使ってみた -
第100回
自作PC
激安工具3製品で「バリ取り」にチャレンジ! 曲面の取れ具合は、ハンドルの形状で変わるのか? -
第98回
自作PC
ハンマーで遠慮なく叩ける!「アンビル」の使い心地が想像以上だった - この連載の一覧へ















