FCNTのスマートフォン「arrows Alpha」が8月28日に発売となった。同社としては久々のフラグシップモデルとなる。
FCNTは一時期、経営危機に陥ったが、レノボの支援を受けて復活しつつある。同じくレノボ傘下のモトローラと部材の共同調達をしつつ、日本のユーザーが求める機能などを製品開発に反映することで、再び、独自のポジションを築こうとしている。
FCNTが特にこだわっているのが品質だ。
先日、神奈川県中央林間にあるFCNT拠点の地下にある実験室がメディアに公開された。
arrows Alphaは、米国国防総省の調達基準MIL23項目準拠に加え、1.5mの高さからコンクリートへ落下させても画面が割れにくい構造、IP6Xの防塵性能、IPX6/8/9の防水性能を備えている。
ただ、スマホの新製品を作る上で、試作機が出来た段階で、あれこれ品質をチェックするのはどのメーカーでもやっていることではある。
高いところから何度も落下させて耐衝撃性をチェックしたり、60度の高温、マイナス20度の低温に晒して、使い続けられるか。電波暗室という、周りからの電波が一切、遮断される密室で、スマホの電波がキチンと使えるかなどは、どのメーカーでも施設を持っていて、試験している。
実際、かつて、中国メーカーなどもそうした実験施設を公開し、メディアに取材させたこともあるし、最近ではアップルでもそうした施設を公開していた。
しかし、今回、FCNTのすごさを感じたのは「日本のユーザーのためにトコトン、試験をしている」というこだわりであった。

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