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キヤノンS&Sが手掛ける大阪・杭全神社の防犯対策と業務効率化

神社を“AIカメラ”で遠隔監視 アナログや赤外線センサーじゃダメな理由

2025年08月29日 14時30分更新

文● 福澤陽介/TECH.ASCII.jp

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 神社は、地域社会における公共空間であり、その多くは自由に立ち入ることができる。そのため、安全を確保するための対策が不可欠であり、実際に、2022年の犯罪統計書(警察庁)では、神社仏閣における犯罪認知件数は5409件に上る。

 大阪市平野区の杭全(くまた)神社では、重要文化財の保護と防犯対策に、ネットワークカメラと映像解析を活用している。採用したのは、アクシスコミュニケーションズのネットワークカメラを組み合わせた防犯システムだ。キヤノンシステムアンドサポート(キヤノンS&S)の導入・運用支援を通じて、業務効率化も図っている。

重要文化財を見守るネットワークカメラとストロボサイレン

 平野郷の氏神として地域共同体の中心的な役割を担い、夏にはだんじり祭りも開催される杭全神社。一方で、地域のつながりの希薄化や職員の不足によって、重要文化財である本殿などの保護や防犯対応に課題を抱えていたという。赤外線センサーを用いたシステムを運用していたが、木の葉の揺れや小動物の通過などに反応して誤検知が多く、遠隔での映像確認ができないため職員の負担が大きかった。

 これらの課題を解決すべく、キヤノンS&Sの支援のもと、ネットワークカメラによる防犯システムを導入。重要文化財に侵入者が近づくと、音と光が連動したストロボサイレンが発報し、管理者のスマートフォンにアラート通知が飛ぶ仕組みを構築した。また、カメラに搭載されたAIベースの分析機能が、高精度に「人」を検知・追跡する。結果、休日・昼夜問わず2~3日に1回あった誤報は、月1回程度にまで改善している。

スマートフォンで神社をリアルタイム監視

 さらに、遠隔での監視によって、職員や宮司・禰宜(ねぎ)が現地に赴く必要がなくなり、社務所での映像の集中管理も可能になった。キヤノンS&Sの「まかせてIT 映像ソリューション」による運用・保守サポートを通じて、職員の負荷軽減や稼働環境の安定化も推進している。

社務所にあるモニターでの映像の集中管理

 杭全神社の禰宜である藤江寛司氏は、「参拝者から見えない内部の業務はできるだけ軽量化し効率化を図りながら、文化財の維持や魅力の発信など変わらない価値を未来につなぐ活動に、より一層力を注いでいきたい」とコメントする。

杭全神社 禰宜 藤江寛司氏

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