FPS系コアゲーマー向けギアの覇権を獲りに来てる? ヘッドセット「INZONE H9」の後継「INZONE H9 II」も登場
INZONE初の有線イヤフォン、キーボード、マウス、マウスパッドが登場! Fnatic選手のフィードバックを徹底的に反映
ソニーは8月20日、ワイヤレスゲーミングヘッドセット「INZONE H9 II」、ゲーミング有線イヤフォン「INZONE E9」、ゲーミングマウス「INZONE Mouse-A」、ゲーミングキーボード「INZONE KBD-H75」、ゲーミングマウスパッド「INONE Mat-F」「INONE Mat-D」を発表した。
FPSコアゲーマー向けの製品群がぞくぞく登場
覇権を取りに来ているINONE
INZONEはこれまで、ゲーミングヘッドセットやゲーミングディスプレー、完全ワイヤレスのゲーミングイヤフォンなどを市場に投入してきた。ソニーのこれまでのヘッドフォンやテレビの技術力を活かしつつ、さらに「Fnatic」をはじめとした強豪eスポーツチームのフィードバック・知見を取り入れて製品を開発。技術とeスポーツ向けのチューニングを掛け合わせることで、ゲームプレイに最適なデバイスを開発してきている。
ゲーミングヘッドセットやディスプレーが、コアゲーマーに認知されだしたのち、大きな話題となったのが、完全ワイヤレスのゲーミングイヤフォンだと個人的には思っている。多くのストリーマーが愛用するようになり、“完全ワイヤレスでもFPSが遊べる”ということを多くのゲーマーに浸透させたといっても、過言ではないだろう。
そんなINZONEが今回投入してきたのが、INZONEといえばというヘッドセットに加え、まさかの有線イヤフォン。これは、まだまだ競技の大会では有線イヤフォンを使っていることが多いというのが現状で、そのシーンでもしっかり使える有線タイプを用意したほうがいいと考えたからだという。
また、Fnaticとの共同開発を実施するうえで、Fnatic Gearとも協業し、今回新たにゲーミングキーボードとマウス、マウスパッドも発表した。これで、ヘッドセット/イヤフォン、ディスプレー、マウス、キーボード、マウスパッドすべてがINZONEで揃えられるようになった。
強豪eスポーツチームとの共同開発により、競技タイトルのプロシーンでも使えるクオリティを確保したとのことなので、eスポーツギアにおいて、INZONEはここにきて覇権を取りに来ているように感じた。
では、1つずつ紹介していこう。
まずはゲーミングヘッドセットのINZONE H9 IIから。こちらは、INZONE H9の後継機種となる。同社によると、INZONE H9のユーザーの評判は、高評価な点はノイズキャンセリング、音質、デザイン、不満点はマイク品質と重さ、各種ボタンやダイヤル操作だったという。
そこで、従来のよさはそのままに、不満点を改善している。本体の重さは、約 260gで、INZONE H9と比べて70g軽量化。マイクは単一性マイクを採用することで、発話者のみの声を拾い、かつAIノイズリダクションを採用しており、ノイズも抑制している。実際に先行体験してみたが、話者の声はかなりクリアに聞こえた印象。こちらは、実際にゲームをしながらでも試してみたいと感じた。
先述のとおり、INZONEはソニーのブランドのためソニーの技術力も踏襲している。INZONE H9 IIは、ソニーブランドのヘッドフォン「WH-1000XM6」と同じ同社独自開発の30mmドライバーユニットを採用している。加えて、FPS特化のサウンドチューニングも施されているため、ゲームの音を余すことなく再現しているとのことだ。
さらに、Fnaticの「VALORANT」や「Apex Legends」の選手が監修したEQプリセットも用意。INZONE HUBから簡単に切り替えできるようになっている。そのほか、Fnaticの選手の意見をいくつか取り入れている。、
長時間の使用の場合、合皮イヤーパッドは蒸れるということで、素材をナイロン生地に変更。ミュートボタンは、「イヤーカップをつかんだときに指が自然と届く位置」に配置されており、直感的にミュートのオンオフができるので、好評だったとのことだ。
機能としては、ノイズキャンセリングモードと外音取り込みモードを搭載。ゲームに最適化された立体音響バーチャライザー「360 Spatial Sound for Gaming」も採用している。
バッテリーは、ノイズキャンセリングオフ時で最大30時間。接続方式は2.4GHz、Bluetooth、3.5mmオーディオケーブル接続に対応している。カラバリはブラックとホワイトの2色で、価格は4万円前後。9月5日に発売予定だ。
有線タイプのゲーミングイヤフォンのINZONE E9は、こちらもFnaticと共同開発し、FPSに最適な音作りを実施しているとのこと。ドライバーは5mm口径のダイナミックドライバーを採用。微細な音まで鳴らすための、ハウジング内のエアフローバスの最適化にも寄与している。
イヤーピースは、ソニー初となる完全密室構造で、遮音に特化したノイズアイソレーションイヤーピースとなっている。本体重量は約20g以下で、安定性と快適性を両立したイヤーハンガーも特徴だ。パソコンに接続しやすいよう、ケーブルは1.8mと長め。3.5mmステレオプラグと、USB Type-C接続に対応している。
こちらもカラバリはホワイトとブラックの2色で、価格は1万8000円前後。9月5日に発売予定だ。









