聖剣伝説好きに刺さった! スクエニ「冒険家エリオットの千年物語」体験版で楽しかった3つのポイント
スクウェア・エニックスが7月31日に発表した新作アクションRPG「冒険家エリオットの千年物語」。対応プラットフォームはNintendo Switch 2/PlayStation 5/Xbox Series X|S/PC(Steam/Windows)で、発売時期は2026年予定となる。
本作はドット絵と3DCGを融合した「HD-2D」シリーズで初となる完全新作アクションRPG。プレイヤーは冒険家エリオットとなり、相棒の妖精フェイとともに未開の地を切り拓く大冒険を繰り広げる。現在と過去の世界をつなぐ「時の扉」をくぐり、千年にわたる宿命と対峙するという。
本稿では、Nintendo Switch 2で配信中の先行体験版をプレイしてわかった、3つのポイントを紹介。どんなゲームなのか気になっている人はぜひ最後までお付き合いいただきたい。
●1.ゲームの基本はSFC時代の「聖剣伝説」ライク
まず戦闘はフィールドの敵シンボルに直接剣を振ったり、弓矢を当てたりして倒す形式。スクエニの作品で例えるならスーパーファミコン(SFC)時代の「聖剣伝説」に近い。敵との間合いをはかり、有利な攻撃を選択して当てていくのは、シンプルゆえに理解も早く気持ちがいい。あの頃の作品が好きだった人にはとくに“刺さる”ゲームと言えるだろう。
最初から使えるのは剣と弓矢、そして爆弾だ。矢と爆弾は消耗品なので、主に使うのは剣にしたいところ。ただ、ツボやタルを破壊したり、敵からのドロップでひんぱんに矢と爆弾は補充された。少なくとも体験版時点では「圧倒的に足りない!」となるタイミングはなかったと思う。
相棒の妖精フェイは宝箱が近くにあると教えてくれるガイド……というだけでなく、かなり重要な存在。まず魔法的な能力、移動速度アップやワープを使用できる。一度使うとリチャージタイムを挟むが、わりとすぐたまるので使用頻度は高め。
また、洞窟内では先導して道を照らしてくれるほか、敵に体当たりしてダメージを与えてくれて非常に有能。「先に行って」「止まって」「隠れて/出てきて」の指示を出せたり、右スティックで直接操作できたりする。
●2.魔石は無限の可能性
冒険中に手に入る「魔石」は、各武器に新たな効果を付与できる。これが本作独自の強化要素となっているので、「コスト」が許す限り装備しておきたい。あらかじめ複数のセットを組んでおけば戦闘中に切り替えられる。
武器は2種類まで同時に装備できるので、「剣+弓」ならそれに応じた魔石セットを組んでおくのが重要だと感じた。面白い効果の魔石があれば、正攻法ではなく面白い戦い方もできそうで想像がはかどる。
また、敵を連続で一定数倒すと撃破ボーナス「Drop Bonus」が発生。敵が落とすアイテムやお金が増える効果がある。ただし、ダメージを受けるとリセットされるので、敵に攻撃されない立ち回りをする必要がある。
その際に重要なのがジャストガード。敵の攻撃にあわせてガードを決めることで光とスロー演出が発生し、ノーダメージ&敵が気絶したりするテクニックだ。これがとても気持ちよく、敵の動きを観察して戦うことにメリットが生じる。うっかりダメージを受けてボーナスが途切れると「あ~しまった!」と悔しい気持ちがわくのもいい冒険のスパイスに感じられた。
●3.ダンジョンの仕掛けが程良く手応えあって◎
触れるとダメージを受けるサボテン、じっとしていると流される流砂、見えているのに回収できない宝箱。フィールドやダンジョンには仕掛けが盛りだくさん。フェイの能力を駆使して突破する仕掛けも楽しかった。
矢が飛んでくるなかを進まねばならない。フェイの能力でワープするか、矢の軌道を見切ってかわしながら進むか。プレイヤーごとに攻略法が異なるのがおもしろい(筆者はジャストガードで強引に矢を弾きながら進んだ)
ダンジョンの奥にはボスが待っており、それぞれ特殊な戦い方が求められた。寄り道ダンジョンのほうでは爆弾やミサイルを放ってくる戦車が相手で、まずはバリアを破壊するべく爆弾を敵に当てる必要があった。
無事に倒したら新武器「サイスチェーン」が手に入る。範囲の広い攻撃ができる鎖鎌で、チャージすると遠くの敵を近くに引き寄せる攻撃も使えた。
体験版のメインボスのほうは、弾幕をはるような泡ブレスをはいてきたり、津波攻撃を避けるために高い足場に逃げたりする戦闘を楽しめる。大きく口を開けて吸い込む攻撃には爆弾を投げ込んでやればチャンスになるなど、ギミックの多いボス戦だった。
ボスを倒して先に進むと「時の扉」というものを発見。中に入ったところで体験版終了となった。寄り道を含めて3時間程度。たっぷり楽しめた形だ。
ストーリーはほんの触り程度だが、王様から依頼されて冒険に行き、ゆくゆくは世界の命運を左右する戦いへ……といった「王道」路線。主人公はプレイヤーが自己投影するというより、キャラクターとして自我があるタイプだ。
いまのところ仲間はいないが、エリオットだけで多彩な武器を扱い、フェイの能力で魔法のような効果を発揮できるので、アクションの幅は十分以上な気がする。あとフェイが賑やかで一緒に冒険してる感が出てるのも良き。不満点があるとすれば、武器の持ち替えが少し手間に感じたところだろうか。UI関連はもう少しブラッシュアップできそう。
個人的には「オクトパストラベラー」のように重厚なストーリーがあるRPGが好きだが、アクション部分がすでに面白いのでゲームとして期待大。さらに上乗せでストーリーがおもしろければ、言うことなしの名作になるだろうと感じた。
発売は2026年とまだ先の話になるが、今後の続報にも期待したい。
【ゲーム情報】
タイトル:冒険家エリオットの千年物語
ジャンル:アクションRPG
販売:スクウェア・エニックス
プラットフォーム:PlayStation 5/Nintendo Switch 2/Xbox Series X|S/PC(Steam/Windows)
発売日:2026年予定
価格:未定
プレイ人数:1人
CERO:審査予定
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