【神機能3】動画生成Veo
Google AI Studioで利用できる動画生成機能は「Veo 2」だ。5月に発表されたより高性能な「Veo 3」は月額約3万円の「Google AI Ultra」プランでのみ利用可能のため、無料ユーザーには「Veo 2」が実質的な選択肢となる。それでも、テキストから動画を生成する機能を完全無料で体験できるのはありがたい。
Google AI Studioのサイドメニューから「Generate Media」を選択し、「Veo」をクリックする。
テキスト入力欄に、作りたい動画の内容を日本語で記述し「Run」をクリックすることで生成が開始される。
プロンプト:夕日が沈む海辺で、白いドレスを着た女性がゆっくりと歩いている。波音が聞こえ、髪が風になびいている
なお、生成の際に画面右側の「Run Setting」で動画の数(2本まで)、アスペクト比(横長・縦長)、秒数(5〜8秒)を選択できる。なお、フレームレート(24fps)と解像度(720p)は固定だ。
無料版のVeo 2は需要が高く、混雑時(特に日本時間の夜間や週末)はサーバー処理能力の上限に達し、一時的に利用できない場合がある。その際は数分〜数時間待ってから再試行することで利用可能になる。
生成にかかる時間は混雑具合にもよるが30秒もかからずに以下の動画を生成できた。なお、生成動画には目に見えないSynthID透かしが埋め込まれる。
「Runway ML」や「Pika Labs」といった有料サービスは月額数千円〜数万円かかるが、Google AI StudioのVeo2は基本無料。とは言えもちろん品質面では有料サービスに劣る場合もあり、「動画生成の入門ツール」として位置付けるのが現実的だろう。
企画段階での「こんな感じのイメージで」という共有用サンプルや、プレゼン用の素材として活用できる。商用レベルではないが、アイデア可視化やストーリーボード代替としては十分実用的だ。
Veo2は「プロの制作現場を置き換える」のではなく、「これまで動画制作に手を出せなかった人が気軽に試せる」ツールと言えるだろう。

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