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田口和裕の「ChatGPTの使い方!」 第34回

ローカルAI、スマホでサクッと動かせる グーグル「AI Edge Gallery」

2025年06月13日 17時00分更新

文● 田口和裕

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Gemma 3nを試す

 ダウンロードが終わると下記画面に変わるので、プロンプトを入力して「紙飛行機」アイコンをタップ。

プロンプト:日本語で自己紹介して

 ChatGPTのようにスラスラとまではいかないが、そこそこのスピード(31.1秒)で回答が生成された。「Show Stats」をタップすると詳細を確認できる。

 項目の詳細は以下。初回トークン生成に少し時間がかかってはいるものの、生成開始後は安定したペースで文章が出力されている。

 
項目 単位 説明
1st token 4.84 sec 最初の文字が生成されるまでの時間
Prefill speed 1.03 tokens/s 入力された質問を処理する速度
Decode speed 4.00 tokens/s 回答を生成する速度
Latency 31.09 sec 質問から回答完了までの総時間

 1秒間に4トークンという生成速度は、ユーザーが読むペースとほぼ同等であり、回答を待つストレスは少ない。クラウドAIと比較すれば遅いものの、完全オフラインでこの性能が得られるのは画期的といえるだろう。

 このように、文体の変更も可能だ。これならローカルでも十分話し相手になるのではないだろうか。

 ちなみに、こちらの記事で紹介したPocketPal AIを使って「DeepSeek-R1」に同じプロンプトを投げてみたところ以下のようになった。おもしろくはあるが日本語はまだ厳し目に感じる。

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