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COMPUTEX TAIPEI 2025レポート

人感センサーや書類スキャナー付きまであるViewSonic製ディスプレーの新製品は付加価値が魅力

文●中山 智 編集●北村/ASCII

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指紋認証やNFC、書類スキャナーを装備する
産業用ディスプレー

 産業用ディスプレー分野では、ホテルやビジネスでの契約署名などに使用できるデバイスを紹介。カメラ、指紋認証、NFC、書類スキャナーなどの機能を統合したモデルもある。

 オープンフレーム製品は、背面が鉄製で、セルフオーダーキオスク、ATM、スマート自動販売機などに簡単に組み込める。前面は防水仕様であり、半屋外環境への設置にも適している。22インチから65インチまでさまざまなサイズを提供する。

会議室・教育環境向け統合ソリューション

 会議室および学習環境向けには、インタラクティブディスプレー「ViewBoard」と独自ソフトウェアスイートを組み合わせたソリューションを紹介。会議室ソリューションの中核となるのは、インタラクティブフラットパネル(IFP)上で動作するミーティングルームホワイトボード「TeamOne」。

 TeamOneの大きな特徴はハイブリッドコラボレーションを可能にする点で、複数のユーザーが同時にIFPにアクセスして書き込みや消去ができる「マルチペンモード」を搭載する。さらに、ユーザーは自身のデバイスからボードに接続し、コンテンツや付箋メモも追加できる。同時に接続できるユーザー数は200人で、問題なくコラボレーション可能とのこと。

 AIツールによる生産性向上機能も組み込まれていて、手書きで描いたフローチャートなどをデジタルテキストや形状に変換する機能があり、変換後のデジタル要素は移動、フォント変更、コピー、複製、PowerPointへの貼り付けが可能。また、ミーティング中に作成された付箋メモなどのノートをAIが自動的に要約する機能も搭載し、時間節約と関係者間の認識合わせに役立つ。

 ワイヤレスキャスティング機能「AirSync」も会議や教育シナリオで活用される。AirSyncレシーバーアプリはIFPにインストールされており、企業ユーザーはデバイスからコンテンツをIFPへ簡単にキャストできる。ウェブブラウザーやiPadなどのアプリからAirSyncを利用して画面共有が可能である。AirSyncは独自の技術であり、iPadやPCからの画面共有をサポートする。

 複数のデバイスからの同時共有も可能であり、モデレーターは画面を共有するユーザーを選択できるため、不適切なコンテンツの表示を防ぎ、チームメンバーのみに共有を許可できる。教育シナリオでは、AirSyncはグループ討論やステーションラーニングに焦点を当てて利用され、教師は自身のiPad上でMyViewBoardを共有しながら生徒に指導でき、生徒も同時に学習できる。

 IT管理者向けには、デバイス管理ツール「Manager」を提供。Managerダッシュボードから、多数のディスプレイを一括管理でき、デバイスの状態監視、リモート制御、コンテンツ配信、トラブルシューティング、ワークフロー合理化などの機能が含まれる。

 ジョブスケジューリング機能により、デバイスの自動起動・シャットダウンの設定も可能。また、テキストメッセージ、画像、動画、音声などのメディアコンテンツを一括して複数のパネルに配信することも可能だ。これはオンサイトまたは異なるキャンパスにあるデバイス群に対して実行でき、デジタルサイネージとしても利用できるとしている。

 会議室・教育環境向け統合ソリューションは開発中の機能が多く、今後製品化に向けて変わる可能性もあるとのこと。

社内で飼われている「コキンチョウ(Gouldian finch)」。同社のロゴにも使われているシンボルでもある

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