プロセッサーや特定のアーキテクチャーへの非依存
CPUを独占的に発売しているインテルからすると奇妙に思えるかもしれないが、ISAやVL-Busのように、特定のCPUアーキテクチャーに依存するバスを構築すると、次世代や次々世代でまったく新しいアーキテクチャーを導入しようとしたときに、その妨げになりかねない。
インテルがPentiumで直面したのがまさにこれで、64bit版のVL-Busは486のバスを単に64bit拡張しただけでまったくPentiumとは互換性のないバスだったから使い物にならなかった。インテルはバスを占有することのメリットをまったく感じておらず、特定のアーキテクチャーに依存しない、逆に言えばどんなプロセッサーでも容易に対応可能なバスにすることで将来のCPUでも利用できるというフレキシビリティを最大限に確保することを望んだ。
結果としてx86以外のCPUもPCIを利用することになったが、これに関してもインテルは寛容だった。というのはx86以外をターゲットとした拡張カードは、PCIに対応しているのであればドライバーさえ書けば原理的にx86でも利用できるためで、こうしてPCIのエコシステムが大きくなることが結果的にインテルのプラットフォームが広範に使われることにつながる、と考えたためだ。
Plug&Playの実装
ISAに欠けていた、そしてVL-Busでも補えなかったのが、Plug&Playの機能である。EISAではECU(EISA Configuration Utility)なる、拡張ボードのリソースを割り振るユーティリティが提供されたが、なにしろDOS上で動くのでブート時にリソースが干渉することを防げない(ので、1枚づつカードを挿してはECUで設定を変えて、全部設定が終わったら全カードを装着するという手間がかかった)という不自由なもので、こうしたものを完全自動化することを目標とした。
また他にもISAで問題になっていた多重割り込み問題(複数の割り込みが同一割り込み線に入った場合の対応)や、あるバスマスターがバスの管理権を取得すると、そのバスマスターが放棄するまで他のバスマスターが動けない、といった問題の解決も同時に図られることになった。
性能のスケーラビリティ
当時の信号は、CPUのFSBを除くとせいぜい8~10MHzといった非常に遅い信号で、それもあってEISAは8.33MHzの32bitバスになったわけだが、これはより高性能化を図ろうとするCPUにとって明らかにボトルネックであり、もっと高い性能を利用できるオプションが必要だった。
オープンスタンダード
これに関してはEISAと同じで、特許などで保護されることなく、だれでも仕様を入手して自身で製造できるように配慮された。
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