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AGEN開発の「FiNE-LINK PLUS」でコミュニケーション効率化

岡山県高梁市、LINE WORKSベースで介護・医療の地域ネットワーク構築

2025年05月09日 18時00分更新

文● 福澤陽介/TECH.ASCII.jp

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 LINE WORKSは、岡山県高梁市が、ビジネスチャット「LINE WORKS」を基に開発された「FiNE-LINK PLUS」を活用して、介護・医療の地域連携ネットワークを構築したことを発表した。

 高梁市は、地域の介護・医療施設への情報共有を、主に書類の郵送やFAXで行っており、紙に伴う作業や移動などに多くの時間を費やしていたという。この課題を解決するために、医療情報共有システムの拡張機能を利用するも、関係者にはICTツール活用のハードルは高く、浸透するには至らなかった。

 そこで、代替ツールとして、事業者がシームレスに情報共有できる点を評価して、AGENが提供するFiNE-LINK PLUSを導入。同ソリューションは、地域医療と介護事業者間の連携ネットワークをLINE WORKSベースで構築するもので、独自機能を通じて業務効率化を推進する。

 高梁市が得られた導入効果は3つだ。

 ひとつ目は、「既読・未読で事業者の状況・反応が容易に把握できる」ことだ。介護施設への案内書類をチャット(トーク)で送った際に、既読・未読で、事業者の反応・状況が可視化され、未読の場合には再度連絡をとるなど、確実な情報共有が実現できたという。

 2つ目は、「直感的に操作しやすく、チャットのみでやりとりが完結」することだ。FiNE-LINK PLUSのベースとなるLINE WORKSは、LINEに似た操作感で直感的に操作でき、介護施設への導入もスムーズに進行した。チャットでやりとりが完結することも増え、電話のかけ直しなどの工数削減につながり、業務効率化を推進できている。

 3つ目は、「ペーパーレスが進み、印刷代や用紙代が削減できる」ことだ。介護事業所のサービス内容を記載する「提供票」がPDFデータで送受信できるようになり、印刷・用紙の費用を削減。工数も大幅に減少した。介護認定情報の取得申請など、事業者から行政に提出する書類もやりとりでき、行政からの案内・周知のツールとしても活躍している。

FiNE-LINK PLUS活用のイメージ図

 今後、高梁市では、施設側が空き状況などを配信する機能の活用や、災害時・緊急時での利用などを検討し、地域ネットワークをさらに強化するための取り組みを継続していく予定だ。

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