用意したのは、約11mmの杉板、約12mmのヒノキ板、2×4材、約5mmのMDF(中密度繊維板)という4種類。なお、MDFは表面にシート(おそらく紙)が貼られているものを選びました。
それぞれの素材にステープル、T型ネイルのどちらも打ち込み、どういった状態で打ち込めるのかを確認してみました。
杉、ヒノキ、2×4材はどれも柔らかめの木材となり、DIYでよく使われるもの。そのため、打ち込み結果にもほぼ違いがなく、ステープルもT型ネイルもしっかり奥まで打ち込まれていました。
ただし、木材が柔らかいこともあって打ち込み跡までついています。T型ネイルでも打撃部はステープルと同じ幅で叩くようで、その部分が凹んでいました。工作で使うときは、外から見えにくい部分で使うようにするのがよさそうです。
残りのMDF(中密度繊維板)ですが、こちらはちょっと微妙。T型ネイルはとくに問題なく打ち込めるのですが、ステープルの打ち込みに失敗することが何度もありました。具体的には、針が奥まで刺さらず、へしゃげてしまいます。
上手くいくこともあるのでコツがあるのかもしれませんが、自分が試してみた範囲ではよくわかりませんでした。上手くできる方法がわかるまで、練習したほうがよさそうです。
イロイロと試しているときに気づいたのは、コンタクトアームをしっかり押し当てない……つまり、しっかり押さえて固定しないまま打ち込むと、T型ネイルが奥まで入ってくれないことです。実際、片手で打ち込んだ場合と、両手でしっかり押し付けて打ち込んだ場合の違いがこちら。
T型ネイルの頭が出ていると引っかけてしまい、怪我をしたり、周囲を傷つけてしまうことも。もし頭が出てしまったら、ハンマーで叩きこんであげるといいでしょう。
●まずは手動から始め、電動にステップアップしよう!
家具の布張り替え、断熱材や防水シートの貼りつけ、カーペットの固定、組み立て家具の背板を動かなくする、位置合わせ用の木切れ固定、木箱にフタを打ち付ける、壁の穴の応急処置用など、タッカーの活躍の場は使い方次第。
まずは安価な手動のタッカーでどんな工具なのかを試してみて、使い勝手がいいとわかったら、電動タッカーへと乗り換えるのがいいでしょう。
バッテリー式と比べるとケーブルがジャマになりがちですが、そのぶん、実売4500円前後というお手頃価格で手に入るのが「DTK-45B」のいいところ。手動で数打つのがしんどいと感じてきたら、電動へステップアップするタイミングですよ!
●お気に入りポイント●
・電動なので多数打っても疲れない
・目立ちにくいT型ネイルも使える
・ステープルとT型ネイルが各1000本付属
■Amazon.co.jpで購入
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高儀(Takagi) EARTH MAN 電動タッカー DTK-45B髙儀(Takagi)

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