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みやさとけいすけの工具探検隊 第81回

布も板も手軽にビシッと固定

ホッチキスのようで本格派! DIY初心者におすすめの簡単工具「タッカー」とは?

2025年04月21日 18時00分更新

文● 宮里圭介 編集●こーのス/ASCII

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 用意したのは、約11mmの杉板、約12mmのヒノキ板、2×4材、約5mmのMDF(中密度繊維板)という4種類。なお、MDFは表面にシート(おそらく紙)が貼られているものを選びました。

2×4材以外は100円ショップで調達しています

 それぞれの素材にステープル、T型ネイルのどちらも打ち込み、どういった状態で打ち込めるのかを確認してみました。

 杉、ヒノキ、2×4材はどれも柔らかめの木材となり、DIYでよく使われるもの。そのため、打ち込み結果にもほぼ違いがなく、ステープルもT型ネイルもしっかり奥まで打ち込まれていました。

ヒノキの例。左がステープルで、右がT型ネイル。どちらもしっかり打ち込めています

 ただし、木材が柔らかいこともあって打ち込み跡までついています。T型ネイルでも打撃部はステープルと同じ幅で叩くようで、その部分が凹んでいました。工作で使うときは、外から見えにくい部分で使うようにするのがよさそうです。

 残りのMDF(中密度繊維板)ですが、こちらはちょっと微妙。T型ネイルはとくに問題なく打ち込めるのですが、ステープルの打ち込みに失敗することが何度もありました。具体的には、針が奥まで刺さらず、へしゃげてしまいます。

T型ネイルはしっかり奥まで打ち込まれています

ステープルでは片方が刺さりきっていません

 上手くいくこともあるのでコツがあるのかもしれませんが、自分が試してみた範囲ではよくわかりませんでした。上手くできる方法がわかるまで、練習したほうがよさそうです。

 イロイロと試しているときに気づいたのは、コンタクトアームをしっかり押し当てない……つまり、しっかり押さえて固定しないまま打ち込むと、T型ネイルが奥まで入ってくれないことです。実際、片手で打ち込んだ場合と、両手でしっかり押し付けて打ち込んだ場合の違いがこちら。

左の頭が出てしまっているのが片手の場合。結構違います

 T型ネイルの頭が出ていると引っかけてしまい、怪我をしたり、周囲を傷つけてしまうことも。もし頭が出てしまったら、ハンマーで叩きこんであげるといいでしょう。

●まずは手動から始め、電動にステップアップしよう!

 家具の布張り替え、断熱材や防水シートの貼りつけ、カーペットの固定、組み立て家具の背板を動かなくする、位置合わせ用の木切れ固定、木箱にフタを打ち付ける、壁の穴の応急処置用など、タッカーの活躍の場は使い方次第。

 まずは安価な手動のタッカーでどんな工具なのかを試してみて、使い勝手がいいとわかったら、電動タッカーへと乗り換えるのがいいでしょう。

 バッテリー式と比べるとケーブルがジャマになりがちですが、そのぶん、実売4500円前後というお手頃価格で手に入るのが「DTK-45B」のいいところ。手動で数打つのがしんどいと感じてきたら、電動へステップアップするタイミングですよ!

●お気に入りポイント●

・電動なので多数打っても疲れない

・目立ちにくいT型ネイルも使える

・ステープルとT型ネイルが各1000本付属

■関連サイト

■Amazon.co.jpで購入

この記事を書いた人──宮里圭介

 PC系全般を扱うフリーランスライター。リムーバブルメディアの収集に凝っている。工作が好きだが、最近あまり時間が取れないのが悩み。

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