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「Agentforce」で市場を先行、新たな開発者コミュニティも立ち上げ

企業のAIエージェント導入における「成功法則」とは? Salesforce幹部に聞く

2025年04月02日 07時00分更新

文● 末岡洋子 編集● 大塚/TECH.ASCII.jp

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AIエージェントの実装と普及には課題、「ポイント」を押さえて推進を

――Salesforceの調査レポートでは、ITリーダーの93%が「2年以内にAIエージェントを実装したい」という結果が出ています。実装にあたっての課題や障害はどこにあると考えています。

パルレカー氏:AIエージェントに限らず、AIやその他多くの新技術では「ユースケース」が課題です。

 この問題解決のために、SalesforceのAgentforceでは、AIエージェントのプロトタイプを提供しています。AIエージェントがどんなものかを試せますし、顧客自身で最初のバージョンのエージェントを作るのも簡単になります。(AIエージェントの作成は簡単なので)AIエージェントで何ができるかの“アイディア出し”が大きな作業になるでしょう。

 次は展開のフェーズです。「AIエージェントが間違えた行動をするのではないか」と恐れる人もいるでしょう。新しい技術に恐れることは当然の反応です。Salesforceも同じで、「Salesforceヘルプ」サイトでAgentforceを実装した際も、まずは限定的に展開し、その後全体に拡大していきました。

 展開と並行して、オブザーバビリティも重要です。AIエージェントが想定どおりに機能しているか、応答内容は正確か、引用(外部情報ソースの参照)が適切か、といったことを確認する必要があります。

 1つ付け加えるとすれば「(用語の)混乱」も課題だと言えます。先ほど「AIエージェントか、エージェンティックAIか」という質問がありましたが、そういうものですね。単なる生成AIチャットボットを“AIエージェント”と銘打ってマーケティングする企業もあり、利用する側の混乱をまねく状況になっています。

――AIエージェントの利用を普及させるうえでのポイントはどうでしょう。

パルレカー氏:AIエージェントの影響を理解し、どのようなユースケースを作成すべきかを理解する人が展開することがポイントになるでしょう。

 幸いなことに、Agentforceをローンチしたところ、Salesforceの顧客は歓迎してくれました。それからさまざまな顧客と対話を続けていますが、中にはAIエージェントでなくても解決できるユースケースも混じっています。

 「AIエージェントで労働力を拡張する」という大きな目標を理解したうえで、(1)AIエージェントが果たすべき役割、(2)そのために必要なデータ、(3)実行する必要があるアクション、(4)逸脱を防ぐためのガードレール、(5)展開するチャネルという5つの要素を明確にしながら進めることをお勧めしています。

目標は「100万人のAgentblazer」育成、Trailblazerからの“進化”も

――Salesforceでは「2025年末までに100万人のAgentblazer(AIエージェント開発者)」育成を目標に掲げています。これまでのTrailblazerをAgentblazerに変えていく戦略でしょうか。

パルレカー氏:われわれは、Agentblazerを“Trailblazerの進化系”と位置付けています。もちろんTrailblazerでなくてもAgentblazerになれますし、Trailblazerのコミュニティ活動も継続しますが、やがてはAIエージェントを構築するTrailblazer(=Agentblazer)も誕生するでしょう。

 AgentblazerのSlackコミュニティを立ち上げてからおよそ半年ですが、すでに1万4000人が参加しており、活動は非常にアクティブです。

 TrailblazerはIT業界でも革新的な動きであり、大成功を収めました。Agentblazerでも同じことを実現したいと思います。TrailblazerたちがSalesforce製品を使って変化を起こしたのと同じように、AgentblazerがAIエージェントを使って変化を起こすでしょう。

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