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ROG Phone 9国内発売! 究極ゲーム性能に強力手ぶれ補正付きカメラ、普段使いでもガチ強なゲーミングスマホ再び

2025年03月26日 10時00分更新

文● オカモト/ASCII

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 ASUS JAPANは26日、ゲーミングスマホの最新モデル「ROG Phone 9」シリーズの国内投入を発表。3月28日(金)に発売する。すでに予約受付も開始している。

ROG Phone 9

究極のゲーミングスマホ「ROG Phone」の新モデルが国内上陸!

 標準モデルの「ROG Phone 9」(12GB/256GB)、背面にミニLEDを648個搭載し、複雑な文字の表示やゲームプレイまで可能になる「ROG Phone 9 Pro」(16GB/512GB)に加えて、ROG Phone 9 Proのメモリー/ストレージを24GB/1TBに増強し、外付けクーラー「AeroActive Cooler X Pro」も同梱した「ROG Phone 9 Pro Edition」も数量限定で用意される。価格はそれぞれ15万9800円、18万9800円、23万9800円。なお、ROG Phone 9 Proについては、KDDI専用モデルとして、KDDI直営店、au Style、au Online Shopでの販売となる。

ROG Phone 9

標準モデルとProでは背面のLED部に違いがある

ROG Phone 9

合計3タイプがある

ROG Phone 9 Proには背面に648個のLEDで演出をプラス
レトロ感覚のゲームまで楽しめてしまう

 ROG Phoneと言えば、ゲームプレイに特化した性能・機能に特化した“究極のゲーミングスマホ”の印象が強かったが、昨年のROG Phone 8で若干の路線変更。狭額縁による本体のスリム化、6軸ハイブリッドジンバルスタビライザーを搭載したカメラ、IP68の防水防塵対応、さらに日本向けにはFeliCaにも対応するなど、日常使いでも性能を発揮できるオールマイティーなハイエンドスマホに進化した。

ROG Phone 9

ベゼル部が細い代わりにパンチホールなのはやや賛否が分かれるか

 この路線はROG Phone 9シリーズでも継承。そこに現行最高峰の「Snapdragon 8 Elite」を搭載することで、Antutu 10では編集部のテストでも300万点弱という圧倒的なスコアを叩き出す1台として登場したわけだ。

 デザイン面の変化では、特にROG Phone 9 Proで648個のLEDを背面に搭載。複雑な文字の表示やユーザーが制作したカスタムGIFファイルに加えて、ブロック崩しのようなレトロ感覚のゲームまで楽しめる遊び心に溢れた1台。操作は本体右側面の左右に用意された超音波式ボタン「AirTrigger」を用いる。GIFアニメを表示させる際は解像度は266×247。上部は白、下部は赤で点灯するのを前提に制作する必要がある。

ROG Phone 9

背面のLEDではゲームプレイも可

ROG Phone 9

4つのゲームが用意されている

ROG Phone 9

このように側面のトリガーボタンで操作する

 もう1点の進化点は、Snapdragon 8 Eliteを活用した豊富なAI機能。「音声レコーダー」アプリの文字起こし、リアルタイム通話翻訳、生成AIによる壁紙生成機能、写真に含まれる文字の検索といった、他社ハイエンドスマホに近い機能もしっかり備えている。

ROG Phone 9

最近のハイエンド機らしくAI周りの機能も充実している

最高峰SoC&強力な冷却機構でパフォーマンスを絞り出す
AeroActive Cooler X Proがあれば常に性能が高いまま

 あらためて、ROG Phone 9の性能を詳しく見ていこう。

 クアルコム独自の「Oryon」コアの採用でCPUで45%、GPUも40%と大きく性能を向上したSnapdragon 8 Eliteだが、同時に発熱の大きさもしばしば伝えられる。

 そこでROG Phone 9では冷却システムを刷新。窒化ホウ素の放熱シートは20%の冷却性能アップ、グラファイトシートの57%の容量アップなどで、SoCの温度を効率的に下げる。編集部のテストでは外付けクーラーユニット「AeroActive Cooler X Pro」を装着しない状態でも、Antutu 10で約287万点と装着時と大差ないスコアを確認できた(装着時のスコアは約295万点)。

ROG Phone 9

冷却機構はさらに強化

ROG Phone 9

左がAeroActive Cooler X Pro装着時、右が通常時

 充電しながらの長時間プレイなど、より過酷な環境での利用には、もちろんこのAeroActive Cooler X Proが有効。前モデル用と比べて、ファンブレードの直径が12.5%大型化するなどにより、冷却効率は29%アップ。急速充電しながらのAntutu 10の連続テストという、本体が極端に熱くなる状況では、非装着時は2周目以降で約216万点にまでスコアが下がったが、装着時は280万点強をキープするなど常時とほぼ同レベル。その高い冷却性能を確認できた。

ROG Phone 9

急速充電中にAntutu 10を連続で回したところ。本体はホカホカ状態でさすがにスコアが大きく落ちる

ROG Phone 9

AeroActive Cooler X Proを装着すれば、急速充電時もスコアはほぼ下がらない

ROG Phone 9

バイパス充電機能を利用すれば、USBケーブルからの給電をバッテリーを経由しないようにできる

 なお、AeroActive Cooler X Proは単体価格は1万3980円。前モデルのROG Phone 8シリーズでも利用可能だ。

ROG Phone 9

Pro Edition以外のユーザーはオプションで購入することになる

ROG Phone 9

スタンドになるほか、物理ボタンも用意されている

カメラは6軸ジンバルスタビライザーがさらなる進化
ネットワーク面も4.5GHz帯対応&eSIM利用可と文句なし

 そのほかの基本スペックはROG Phone 8から継承されている部分が多い。ディスプレーは6.78型で「Samsung E6 AMOLED」を採用。Gorilla Glass Victus 2で保護される。LTPO技術が用いられたパネルで、通常利用時は1~120Hzの可変駆動、ゲーム時は185Hzリフレッシュレートに対応(8は最大165Hz)。

ROG Phone 9

6.78型ディスプレーで横幅は約77mm

ROG Phone 9

厚みは9mmを切る8.9mmでゴツさはない。右側面のAirTriggerを使ってカメラのシャッターを切る機能が追加された

ROG Phone 9

ゲームプレイ時のリフレッシュレートはついに最大185Hzにまで達した

 カメラは、ROG Phone 9 Proは標準5000万画素+超広角1300万画素+光学3倍3200万画素の3眼構成で、これはROG Phone 8と同じだが、標準レンズのセンサーはソニー「LYTIA 700」(1/1.56型)に変更。6軸ジンバルモジュールを搭載し、動きながらの動画撮影時など、極めて高い手ぶれ補正性能を持つ。しかも上下左右のシフトが最大5度(前モデルは最大3度)とさらに性能を増している。

ROG Phone 9

カメラは標準もProも3眼構成だが、望遠レンズがあるのはProのみなので要注意

ROG Phone 9

メインカメラは1/1.56型センサー。最大5度までのシフトで手ぶれ補正が効く

 なお、ROG Phone 9については、望遠カメラの代わりに500万画素のマクロカメラが搭載される。つまりカメラ性能は若干簡略化されているので注意が必要だ。

 バッテリー容量は5800mAhで、65W充電に対応(8は5500mAh)。ワイヤレス充電、ゲームプレイ時のバイパス給電なども利用できる。日本向けモデルでは今回もFeliCaに対応する。ネットワーク面ではドコモ5Gの4.5GHz帯を引き続きサポートし、ついにeSIMも利用可能になった。一方でnanoSIMも2枚挿せるので、使い分けが可能だ。

ROG Phone 9

バッテリー容量は前モデルから若干の増量。SoCを囲むように2つに分かれており、充電中の熱がSoCに影響を与えにくくするの仕様は従来からの継承

ROG Phone 9

FeliCaにしっかり対応

ROG Phone 9

eSIMに対応しつつ、物理SIMも2枚挿せるのはうれしい仕様

ROG Phone 9

今回ちょっと興味深いオプションがこの「Chill Case」。ベイパーチャンバーを内蔵しており、熱の放散が可能なケースというのがなかなか珍しい。価格は3980円

 ゲームプレイはもちろん、普段使いでも性能を発揮。特に強力手ぶれ補正のカメラは魅力たっぷりだ。個性強めのハイエンドスマホとして、今回も人気の製品となるだろう。

  ROG Phone 9 ROG Phone 9 Pro
/9 Pro Edition
ディスプレー 6.78型LTPO有機EL(20:9) 185Hz対応
画面解像度 1080×2400
サイズ 77×163.8×8.9mm
重量 227g
CPU Snapdragon 8 Elite 4.3GHz(8コア)
内蔵メモリー 12GB 16/24GB
内蔵ストレージ 256GB 512GB/1TB
外部ストレージ ――
OS Android 15(ROG UI)
対応バンド 5G NR:n1/2/3/5/7/8/12/18/20/25/26
/28/38/40/41/48/66/77/78/79
4G LTE:1/2/3/4/5/7/8/12/17
/18/19/20/25/26/28/32/66
/34/38/39/40/41/42/43/48
W-CDMA:1/2/4/5/6/8/19
4バンドGSM
Wi-Fi Wi-Fi 7
カメラ画素数 5000万画素
+1300万画素(超広角)
500万画素(マクロ)
イン:3200万画素
5000万画素
+3200万画素(光学3倍)
+1300万画素(超広角)
イン:3200万画素
バッテリー容量 5800mAh(65W対応)
Qi
FeliCa/NFC ○/○
防水/防塵 ○/○(IP68)
生体認証 ○(画面内指紋+顔)
SIM形状 nanoSIM×2/nanoSIM+eSIM
USB端子 Type-C×2
イヤホン端子
カラバリ ファントムブラック
ストームホワイト
ファントムブラック
価格 15万9800円 18万9800円
/23万9800円

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