このページの本文へ

先端テックニュースまとめ読み from MITテクノロジーレビュー 第324回

破壊から非破壊へ、変わる考古学/グリーン鉄鋼ベンチャーが大規模実証、商業化へ前進

2025年03月24日 10時30分更新

文● MITテクノロジーレビュー編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

世界最先端のテクノロジー情報をお届けするグローバルメディア「MITテクノロジーレビュー」から、ビジネスに役立つ注目のテック企業の最新動向、イノベーションにつながる最新の研究内容をピックアップして紹介します。

切り刻まれた古代人、破壊的発掘から保存重視へと変わる考古学

1980年代にカンブリア州で発見された中世の男性「セント・ビーズ・マン」の遺体はアングルグラインダーで発掘され、臓器は40年間もガレージに保管された。現代の考古学者は貴重な過去の痕跡を傷つけないよう最小限の発掘にとどめ、より非破壊的な技術の登場を待つようになった。

≫ 続きはこちら

グリーン鉄鋼、商業化へ前進 ボストン・メタルが1トンの製造に成功

CO2を排出しない電気分解による「グリーン鉄鋼」の製造に取り組むMIT発のスタートアップが、産業規模リアクターで実証に成功した。2027年の実用化を目指す。

≫ 続きはこちら

人工光合成が次段階へ、新型人工葉が炭化水素合成に成功

ケンブリッジ大学らの研究チームが開発した新型人工葉が、太陽エネルギーを利用してエチレンやエタンなどの炭化水素合成に成功した。研究チームは5〜10年以内の実用化を視野に入れている。

≫ 続きはこちら

主張:米国の電力危機解決の最短ルート、送電網の効率化にあり

米国の電力需要が急増する中、送電線新設の許認可問題が深刻な障壁となっている。送電線のダイナミック・レーティングや高性能導体などの先進技術を導入することで、新規建設費用のわずか1%で送電容量を50%以上増加させ、年間数十億ドルのコスト削減を実現できる。

≫ 続きはこちら

「大企業」グーグルのAI新機能に見る、イノベーションのジレンマ

グーグルは20年以上にわたってインターネット検索を独占してきた。その市場支配力がAI時代のイノベーションを妨げているのだろうか?

≫ 続きはこちら

遺伝子タイムマシンの冒険 ——古代DNAが未来を救う

エスケ・ウィラースレフ教授率いるコペンハーゲン大学の研究チームは、古代DNAの解読で歴史を書き換えてきた。狩猟採集民から農耕民への移行、多発性硬化症のルーツ、絶滅した生態系の解明——はるか昔の人類や環境について教えてくれる古代DNAは、未来を救うことにもつながるのだろうか。

≫ 続きはこちら

機械化する「私」たち AIロボット時代の 人間性を問う3冊

ロボットと人間の境界が曖昧になる現代。3冊の新刊から見えてくるのは、テクノロジーに寄り添うほど機械化していく私たち自身の姿だ。

≫ 続きはこちら

「想定外」の事態も想定、 実世界と99.7%一致する 自動運転シミュレーション

カナダの自動運転スタートアップ企業ワービ(Waabi)は、シミュレーション環境で自律運転トラックの安全性を実証しようとしている。同社のシミュレーションは、荷台から飛んできたマットレスなど通常予測できない危険も再現するという。

≫ 続きはこちら

MITテクノロジーレビューからのお知らせ

eムック新刊『「食」の大転換 未来に何を食べるか』

MITテクノロジーレビューの独自記事を旬のテーマ別に再構成し、PDFファイルとして定期的にお届けしている有料会員専用コンテンツ。新刊は『「食」の大転換』がテーマです。


生命維持の根源的欲求である「食」が、いま大きな転換点を迎えている。人類はこれまで、品種改良や化学肥料の活用など、さまざまな技術革新によって食糧増産を実現してきた。だが、世界人口の増加や気候変動、紛争による供給網の混乱など、食を取り巻く状況は厳しさを増している。効率性と生産性の追求は、植物の多様性の喪失や農薬耐性を持つ「スーパー雑草」の出現など、新たな課題も生み出してきた。伝統的な作物の再評価から最先端の生物工学まで、食とテクノロジーの関係を多角的に探り、未来に何を食べるのか考えてみたい。

≫ 詳細はこちら

カテゴリートップへ

この連載の記事
  • 角川アスキー総合研究所

MSIが変える、未来のクリエイターを育てる教育環境

アスキー・ビジネスセレクション

ピックアップ