おかえり、幻想水滸伝

郷愁にかられる感動の物語!『幻想水滸伝 I&II HDリマスター』先行プレイレポ 忠実な原作再現と便利機能を追加した“神リマスター”だ

文●Zenon/ASCII

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●強すぎてカッコよくて罪深い「ソウルイーター」の思い出【幻想水滸伝I】

 さて、リマスターで進化した点はざっと紹介した。ここからは筆者の思い出補正込みの感想をお届けしていこう。

 27の真の紋章の1つ「ソウルイーター」。このいかにも特別な感じの、世界に一つだけの力。つかさどるのは「生と死」。『I』の主人公・ぼっちゃんはある日、親友のテッドからこの紋章を託されることに。

「一生のお願いだ!」が口癖のテッド。しかしこの一生のお願いは、重みが違った……

 ストーリーが進むにつれてレベルアップしていく「ソウルイーター」。戦闘では「敵を問答無用で即死させる」という凶悪な能力を持ち、使用回数の制限はあれどシリーズ最強クラスの紋章だ。しかしこの紋章は「呪われた紋章」と言われており、持ち主の大事な人を……。

「真の紋章“ソウルイーター”よ、その力を示せ」と脳内でつぶやきつつ使用するスキル「冥府(めいふ)」。発動時の効果音がまたカッコイイんですよ……!

 「幻想水滸伝」シリーズはキャラクターの感情が描写されたシナリオが秀逸。『I』ではこのソウルイーターを中心としたお話が展開し、終始プレイヤーの情緒をグズグズにしていくのだから本当に罪深い紋章だ。

運命のいたずらか、最愛の父・テオと一騎打ちに臨む主人公。どうしようもなかった……戦うしかなかったんだ!

 そして拠点を守る「あのボス」の凶悪な強さも当時のまま! 今回は急ぎ足で進めたせいか、3回全滅しました

ブレス(全体攻撃)やめてぇぇぇ! 十分な対策をしてないとブレスが連続で来ないことを祈る運ゲーに

『I』の戦争もなつかしい! 「こそどろ」や「忍び」の偵察で敵の手を暴き、有利な手で勝利を掴もう