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Ryzen 7 9700XとGeForce RTX 4060 Tiを搭載

25万円以下でフルHDなら不満なし! ゲーミングPC買い替えで価格抑えたいならこの1台

2025年02月27日 11時00分更新

文● 宮崎真一 編集●八尋/ASCII

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「ZEFT R59CF」

 プレイアブルなゲームパフォーマンスを備えつつも、価格を抑えコストパフォーマンスの向上を図ったパソコンショップSEVENのゲーミングPCの「ZEFT R59CF」。しかし、実際のゲームパフォーマンスはどの程度なのか、快適にプレーできるのかどうかは気になるところだ。そこで、いくつかのゲームでテストし、ZEFT R59CFにおけるゲームの快適度を探ってみたい。

Ryzen 7 9700XとGeForce RTX 4060 Tiを搭載

ZEFT R59CF
https://pc-seven.co.jp/spc/25477.html
標準価格:22万6800円(税別)、価格:24万9480円(税込)

試用機の主なスペック
CPU Ryzen 7 9700X(ベースクロック3.8GHz、最大クロック5.5GHz)、8コア/16スレッド、L3キャッシュ 32MB
CPUクーラー DeepCool「AK400」
グラフィックス GeForce RTX 4060 Ti
メモリー Micron DDR5-5600 16GB(8GB×2)
ストレージ 1TB M.2 SSD(KIOXIA「EXCERIA PLUS G3」、PCIe 4.0)
PCケース Thermaltake「S200 TG ARGB ホワイト」
光学式ドライブ
通信規格 有線LAN(2.5GBASE-T)、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2
電源 SilverStone 「ET750-G」(定格出力750W、80PLUS Gold認証)
OS Windows 11 Home(64bit)

MH:アイスボーンも快適にプレー可能
フルHDであればゲーム環境は良好

 まずは、定番のベンチマークツールの「3DMark」(Version 2.30.8348)からだが、ZEFT R59CFは「Fire Strike」において、Fire Strike“無印”で3万を超えるスコアーを発揮している一方、テスト解像度が3840×2160ドットとなるFire Strike Ultraでは7000台までスコアーが落ち込んだ。

「3DMark」(Version 2.30.8348)のスコアー

 DirectX 12のテストである「Time Spy」では、やはりTime Spy Extremeでスコアーが7000を割り込みあまり奮っていないものの、Time Spy“無印”で1万3000台とまずまずの結果を残している。もう1つのDirectX 12のテストである「Speed Way」では、描画負荷がかなり高いためか、スコアーは3000台に留まっている。

 では、実際のゲームではどうなのか、「モンスターハンターワールド:アイスボーン」(以下、MH:アイスボーン)のテスト結果に移ろう。同シリーズは2025年2月に最新作となる「モンスターハンターワイルズ」が発売となるが、それに向けて快適にプレーできるパソコンを探している人も多い。MH:アイスボーンで、モンスターハンターワイルズを語ることはできないまでも、それでもある程度の参考にはなるはずだ。

 今回は、高プリセットを適用したうえで、ゲームの仕様上、2560×1440ドット以上の解像度ではDLSSを有効にしてゲームをプレー。その間のフレームレートを「CapFrameX」(Version 1.7.4)で取得している。

「モンスターハンターワールド:アイスボーン」の結果

 まず、1920×1080ドットではZEFT R59CFは常時160fpsを超えるパフォーマンスを発揮しており、プレーの快適性に懸念はまったくない。2560×1440ドットでは、DLSSを有効にするという条件付きではあるものの、1パーセンタイルフレームレートは150fps以上と良好だ。3840×2160ドットでも、DLSSを有効にすると常時60fps以上のフレームレートが出ており、ゲームのプレーに支障はないものの、ほかの解像度ほどの快適性は得られていない。

 続いて「Apex Legends」では、オプションから描画負荷が最高になるように設定したうえでゲームをプレーし、その間のフレームレートを「Fraps」(Version 3.5.99)で計測している。ZEFT R59CFは、1920×1080ドットで常時180fps以上、2560×1440ドットで常時140fps以上と、コアなゲーマーでも満足いくパフォーマンスを叩き出している。

「Apex Legends」の結果

 さすがに3840×2160ドットでは、最小フレームレートが90fps程度にまで落ち込むものの、それではゲームの快適性は失われていない。

 さらに、「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマーク」では、最高品質で実行している。スクウェア・エニックスが示す指標では、スコア1万5000以上が最高評価とされているが、ZEFT R59CFは1920×1080ドットでそれを満たす結果となった。2560×1440ドットではさすがに届いておらず、1920×1080ドットなら快適に同タイトルをプレーできそうだ。

「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマーク」の結果

 ゲーム以外のパフォーマンスも確認しておきたい。システム全体のパフォーマンスがチェックできる「PCMark 10」(Version 2.2.2704)からだが、ZEFT R59CFの総合スコアーは1万弱と良好だ。

「PCMark 10」(Version 2.2.2704)の結果

 スコアーの詳細を見ると、Digital Content Creationが1万6000台ともっとも高く、動画編集やフォトレタッチなどのコンテンツ制作で高いパフォーマンスが期待できる。そのほかの基本性能を知るEssentialsやオフィスアプリケーションの性能を見るProductivityも、どちらもスコアーは1万を超えており、ゲーム以外の性能も申し分なしだ。

 最後に「CrystalDiskMark」(Version 8.0.6)でストレージ性能を見ておきたい。ZEFT R59CFは、シーケンシャルリードが最大5000MB/sほど、シーケンシャルライトが最大4000MB/s弱と、SSDの公称値どおりの結果が得られている。

「CrystalDiskMark」(Version 8.0.6)の結果

 ランダムアクセスは、リードが最大800MB/s弱、ライトが最大500MB/s強と優秀で、実際にデータのロードなどでSSDにアクセスが発生する場面でもストレスを感じることはまったくない。

コスパに優れたゲーミングPC
モンスターハンターワイルズでも活躍が期待できる1台

 以上のテスト結果を踏まえると、ZEFT R59CFは1920×1080ドットであれば、ゲームの快適性に問題はなさそうだ。Apex Legendsといった描画負荷が軽めなゲームであれば、2560×1440ドットでもゲームパフォーマンスは申し分のない出来だ。

 価格も25万円弱であることを考慮すると、十分コストパフォーマンスが高い点も魅力的だ。MH:アイスボーンも快適にプレーできるパフォーマンスが得られており、モンスターハンターワイルズの発売を見据えたパソコン選びでも、このZEFT R59CFはオススメできる1台であることは間違いない。

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