先端テックニュースまとめ読み from MITテクノロジーレビュー 第314回
中国が進める スマート海洋牧場の野望/養殖業のAI導入に不可欠な教師データを無限に生成
2025年01月14日 09時00分更新
世界最先端のテクノロジー情報をお届けするグローバルメディア「MITテクノロジーレビュー」から、ビジネスに役立つ注目のテック企業の最新動向、イノベーションにつながる最新の研究内容をピックアップして紹介します。
海に浮かぶ巨大施設、 中国が進める スマート海洋牧場の野望
観光とハイテク養殖を融合させた中国の巨大施設には、海洋資源の枯渇に直面する中国の危機感と未来への賭けが込められている。AIやロボットを駆使した次世代の養殖に、年間300億匹の稚魚放流計画。中国の野心的な取り組みを成功するか。
仲田真輝:人工生命起業家が「魚の養殖」にピボットした理由
ニューラルエックス(NeuralX)の仲田真輝CEOは、魚の行動を生物学に基づいて再現するシミュレーション技術を開発し、養殖業のAI導入に不可欠な教師データを無限に生成できるプラットフォームを展開しようとしている。
バブル崩壊も騒がれたEV市場、2025年はどうなる?
2024年のEV市場は、伸び率が鈍化する一方、世界販売台数は1700万台を突破し、史上最高を記録した。2025年も20%増と堅調な成長が予測されるが、米国市場は次期政権次第だ。
排泄物を宝の山に、循環型農業の大規模化に挑む肥料メーカー
ヒトと家畜の排泄物を安全に処理して農業向けの肥料を製造するテクノロジーは、有機廃棄物を削減すると同時に、世界の増え続ける食料需要を満たすための有効な解決策になるだろう。
海運業界で見直される風力、 燃料30%節約も実現
世界の年間温室効果ガス排出量の約3%を占める海運業界において、風力は十分に活用されていない資源であり、同業界をより環境に優しい未来へ導く可能性を秘めている。
「培養肉」は救世主になれるか ? 苦戦続く代替食品の厳しい現実
肉の代替食品は家畜からの温暖化ガス排出量を削減し、地球温暖化対策の後押しになる可能性がある。多くの企業が植物由来の製品や培養肉の生産に取り組むが、重要なのはそれが消費者に受け入れられるかどうかだ。
2025年のAIはこう動く 本誌が予測する5大トレンド
AIエージェントと小規模言語モデルがAI業界の大きなトレンドであることは間違いない。ではそれ以外で2025年に注目すべき動きとは? MITテクノロジーレビューのAI担当記者・編集者が予測する5つのトレンドを紹介しよう。
「光量子コン実用化へ、新ベンチャーで挑戦」アサバナント・ワリット
MITテクノロジーレビュー「Innovators Under 35 Japan Summit 2024」から、東京大学/理化学研究所/OptQC所属のアサバナント・ワリット氏のプレゼンテーションの内容を要約して紹介する。

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