初めてのゲーミングノートにマッチ、 最新ゲームの快適プレイが可な15.3型G TUNE20周年記念モデル
「黄金のレガシー」はフルHD設定でフレームレート180fps超えが狙える!
すでに触れたように、G TUNE E5-I7G50BK-B(G TUNE 20周年記念モデル)は、リフレッシュレート180Hzの液晶ディスプレイ、Core i7-13620H、GeForce RTX 4050(6GB)を採用している。気になる点は、これらCPUとGPUが最新ゲームをフレームレート180fpsで描画できる性能を備えているのかという点だろう。例えば、話題作を動作させた場合のフレームレートが30fps程度なら、液晶ディスプレイの性能を活かせないことになる。
そこで、実際のゲームプレイに近いベンチマークとして「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマーク」(以下、黄金のレガシー)を使って、どの程度のフレームレートで描画できるのかチェックした。画面解像度の設定は「2560×1600」または「1920×1080ドット」、グラフィックススケールタイプは「NVIDIA DLSS」、スクリーンモードが「フルスクリーン」だ。さらに、ダイナミックレゾリューション設定にある「適用するフレームレートのしきい値」では、「60fpsを下回った時に適用」(標準)と「常に適用」の2種類で計測した。
なお、G TUNE E5-I7G50BK-B(G TUNE 20周年記念モデル)の駆動モードについては、フルパワーで動かす「パフォーマンス」モードにしている。
「2560×1600」解像度では、画質「最高品質」の平均フレームレートが72.8fpsで、フレームレートのしきい値を「常に適用」と設定した場合の平均は104.8fpsと大きく伸びたことが分かる。これは、GeForce RTX 4050(6GB)が「NVIDIA DLSS」に対応しているおかげだ。画質「高品質(ノートPC)」および「常に適用」では、平均フレームレート139.6fps、画質「標準品質(ノートPC)」および「常に適用」は140.5fpsとより高いフレームレートとなった。
「1920×1080ドット」解像度では、さらに注目してほしい結果となった。「適用するフレームレートのしきい値」で「60fpsを下回った時に適用」(標準設定)にしたままでも十分好成績なのだが、「常に適用」に変更すると平均フレームレートの数値が格段に高くなり、最小フレームレートもすべて60fpsを超えた。画質「高品質(ノートPC)」および「標準品質(ノートPC)」では平均フレームレートが180fpsを超えた点は特筆に値するだろう。
黄金のレガシーのスコアについての計測結果は以下の通り。こちらも、「適用するフレームレートのしきい値」を「常に適用」に設定した場合のスコアと評価が高いことが分かる。
ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマーク (Ver.1.1) 画面解像度2560×1600ドット |
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― | スコア | 評価 |
カスタム(標準品質/ノートPC)、DLSS、フレームレートのしきい値:常に適用 | 20308 | 非常に快適 |
標準品質(ノートPC)、DLSS | 11897 | とても快適 |
カスタム(高品質/ノートPC)、DLSS、フレームレートのしきい値:常に適用 | 19907 | 非常に快適 |
高品質(ノートPC)、DLSS | 11779 | とても快適 |
カスタム(最高品質)、DLSS、フレームレートのしきい値:常に適用 | 14873 | とても快適 |
最高品質、DLSS | 10698 | 快適 |
ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマーク (Ver.1.1)画面解像度1920×1080ドット |
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― | スコア | 評価 |
カスタム(標準品質/ノートPC)、DLSS、フレームレートのしきい値:常に適用 | 25376 | 非常に快適 |
標準品質(ノートPC)、DLSS | 20491 | 非常に快適 |
カスタム(高品質/ノートPC)、DLSS、フレームレートのしきい値:常に適用 | 24436 | 非常に快適 |
高品質(ノートPC)、DLSS | 19796 | 非常に快適 |
カスタム(最高品質)、DLSS、フレームレートのしきい値:常に適用 | 20399 | 非常に快適 |
最高品質、DLSS | 13474 | 快適 |
次に試したのは「黒神話:悟空 ベンチマークツール」だ。画面解像度の設定は「2560×1600ドット」または「1920×1080ドット」、全体的な画質設定は自動設定によって中画質となっており、そのまま利用した。また、NVIDIA DLSSとフレーム生成を有効(ON)にしている。そのうえで、フルレイトレーシングの設定を変えながら計測した。
結論としては、解像度を優先して「2560×1600ドット」でプレイする場合は、NVIDIA DLSSとフレーム生成のみ有効にして、フルレイトレーシングは無効または「低」にしたほうが高フレームレートでプレイできるだろう。画質を優先したい場合は解像度を「1920×1080ドット」に設定して、NVIDIA DLSSとフレーム生成ONを選び、フルレイトレーシングの設定は「中」にすると、高いフレームレートで遊べる。
続いて、3Dグラフィック性能を計測するため定番ベンチマークソフト「3DMark」を利用した。フルHD(1920×1080ドット)解像度を想定したDirectX 11系テスト「Fire Strike」は「20479」、モバイルPC向けDirectX 12系テスト「Night Raid」では「51738」という結果となった。
WQHD(2560×1440ドット)解像度想定の統合GPU向けDirectX 12系テスト「Steel Nomad Light」では「8710」というスコアで妥当なところ。同じくDirectX 12系テスト「Time Spy」の結果は「9231」で、DirectX 11系テスト「Fire Strike Extreme」は「9925」となった。なお、「Steel Nomad Light」は「Time Spy」の後継にあたるテストでより高負荷となっている。
またリアルタイムレイトレーシング向けとしては、WQHD(2560×1440ドット)解像度想定のDirectX 12 Ultimate系テスト「Speed Way」が「2082」、映像全体をレイトレーシングで描く高負荷なDirectX Raytracing(DXR)系テスト「Port Royal」が「4943」とノートとしてはまずまずの結果だ。