本記事は週刊アスキー11月12日発売号(No.1517)からの転載です。価格などの情報はすべて当時のものとなります。
グラフィックボードにメモリー、PCケース、CPUクーラー
2024年の自作トレンドを追う
2024年の自作トレンドを振り返る本特集。前回のCPUのトレンドについて、今回はグラボやメモリー、PCケースなどの各パーツについて2024年後半時点でのトレンドを紹介する。後半にはライト/ミドル向けの自作PCの代表的なレシピも掲載!
自作PCトレンド2024特集
・【グラフィックカード】WQHD以上のゲーム環境に動きアリ!
・【メモリー】DDR5構成が当たり前に!
・【ストレージ】PCIe 5.0 SSDはまだ高い?
・【PCケース】ピラーレスのPCケースが人気
・【CPUクーラー】新世代のCPUでも問題なく流用可能
・【2024冬のライト自作レシピ】予算20万円の基本を押さえた1台
・【2024冬のミドル自作レシピ】予算30万円でハイレベルゲーム環境!
【グラフィックスボード】
WQHD以上のゲーム環境に動きアリ!
2024年に入ってからのGPU関連の大きなニュースと言えば、NVIDIAが「GeForce RTX 40 SUPER」シリーズを発表したことだろう。ミドルハイ~ハイエンドのラインが置き替えられ、WQHD以上の高い解像度でのゲーム描画をより安定して楽しみやすくなったことは間違いない。
逆に高解像度ゲーミング向けの選択肢が充実していることもあり、4KやWQHDでゲームをプレイしたい場合にどのGPUを選ぶべきかは結構悩ましい。高負荷な新作ゲームが増えつつあることも考慮に入れれば、少し余裕のあるGPUを用意しておくべきかもしれない。
単にフルHD解像度でゲームをプレイするのであれば、鉄板のRTX 4060、あるいはAFMF 2の実装でプレゼンスを高めたRX 7600を用意しておけばとりあえず十分。
●GeForce RTX 40 SUPERシリーズの詳しいベンチマーク結果は↓の記事で!
・GeForce RTX 4070 Ti SUPERの実力を検証!RTX 4070 Tiと比べてどう変わる?
・GeForce RTX 4080 SUPERは高負荷でこそ輝く?最新GeForce&Radeon15モデルとまとめて比較
【メモリー】
DDR5構成が当たり前に!
インテルのCore Ultra 200SシリーズではDDR5メモリーが必須となるなど、徐々にDDR4からの移行が進みつつあるのが現状だ。価格も落ち着きつつあるので、そろそろDDR5にするか、という人も増えているのではないだろうか。
利用するCPUやマザーボードによっては、いまだにDDR4メモリーを使うという選択肢はある。とはいうものの、DDR5メモリーとの価格差がだいぶ縮まってきたこともあり、性能を重視するのであればDDR5メモリーを採用しておきたいところ。
DDR5モジュールの価格が全体的に下がってきたことの恩恵として、容量32GBの構成が組みやすくなっていることも無視できないポイントだ。
ゲームや配信、クリエイティブといったリッチな用途のためにPCを買い求める人は依然として増加傾向にあるように思うが、そういう場合は16GBでは少し心もとない。今からPCを購入するのであれば、思い切って32GB構成とすることをすすめたい。
●CrucialのDDR5-6000メモリーの詳しい情報は↓の記事で!
・ゲームのフレームレート爆上げが狙える! CrucialのDDR5-6000メモリー「Pro Overclocking」を使わぬ手はなし!
【ストレージ】
PCIe 5.0 SSDはまだ高い? PCIe 4.0でも大丈夫?
PCIe 5.0に対応するSSDは極めて高速ではあるものの、そこまで安価なモデルが登場していない点がネック。PCIe 4.0対応SSDも十分高速なモデルが多いので、大容量の製品を買うほうがコスパは良いだろう。
●EXCERIA PLUS G4 SSDシリーズの情報は↓の記事で!
・キオクシア、自社フラッシュ採用のPCIe 5.0対応SSD「EXCERIA PLUS G4 SSD」 リードは10000MB/s!