ヌーラボの「チームワークマネジメント」調査より

個人プレーはもう評価されない? 約6割のビジネスパーソンがチームでの成果を求められていると実感

文● 福澤陽介/TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 ヌーラボは、全国のビジネスパーソン1200人を対象に実施した「チームワークマネジメント」に関する調査の結果を公表した。

 本調査では、ビジネスパーソンの全員が、社内外のメンバーとの共同業務を経験したことがあると回答。うち約70%は、ひと月あたり2件以上の共同業務を同時並行していることが判明している。ヌーラボは、組織内で完結する業務はもはやレアケースで、所属の異なるメンバーとの共同業務がごく一般的なものになっていると述べている。

社内外のメンバーと共同で業務をすることはあるか?

 こうした環境下で求められるスキルの変化について、5年前より“期待されることが多くなった”と感じる要素として主に挙がったのが、、「複数のメンバーとのコミュニケーション(62%)」、「チームとしての成果創出(60%)」、「非定型的なプロジェクト型な業務への対応(59.5%)」の3点となる。企業や管理側から、個々で成果を上げること以上に、チーム全体でパフォーマンスを上げるよう求められていることがわかっている。

 また、5年前と比べた働き方の変化としては、「さまざまなスキルをもつ人を複数交えたチームで働くことが増えた(39.3%)」「多様な価値観をもつ人を複数交えたチームで働くことが増えた(36.7%)」という回答が目立ったという。

 チームで仕事をする際の課題について聞くと、1位は「モチベーションの維持」で39.2%。そして、「チームワークの醸成(26.4%)」、「共通の目標や方向性をすり合わせること(26.3%)」、「役割や責任の分担が不明確になりがちなこと(23.3%)」が続いた。

 ヌーラボは、「多様なスキルをもつメンバーが在籍するチームにおいては、方向性や役割分担が不明瞭にならないよう、メンバーの業務の見える化や、オープンなコミュニケーションの促進が求められる」と指摘している。

多様なメンバーによるチームで仕事をする際の課題

 本調査は、2024年8月から9月に、全国の社会人歴6年目以上のビジネスパーソン1200人を対象に実施された。ヌーラボは、組織や所属の枠を越えて集まったチームが、ひとつの目標に向かって、効率的かつ効果的に業務を推進するためのプロセスや手法を「チームワークマネジメント」と定義している。

■関連サイト

過去記事アーカイブ

2024年
04月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2020年
01月
08月
09月
2019年
10月
2018年
05月
07月