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約986gの衝撃、切れ味鋭いエッジが光る「AI時代のThinkPad」―今売れているThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Editionをひも解く

文●ジャイアン鈴木 編集●ハイサイ比嘉

提供: レノボ・ジャパン

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本物の仕事をするならX1 Carbon

 最後にパフォーマンスをチェックしてみよう。今回定番ベンチマークを実施したところ、CPUベンチマーク「CINEBENCH R23」では、CPUの1コアあたりの性能(シングルスレッド性能)を測るCPU(Single Core)は「1865pts」、CPUの全コアの性能(マルチスレッド性能)を計測するCPU(Multi Core)は「10674pts」となった。3Dベンチマーク「3DMark」のTime Spyは「4355」、Fire Strikeは「8909」、Port Royalは「2030」、Wild Lifeは「28099」だ。

今回借用したX1 CarbonはCPUに「Core Ultra 7 258V」を採用。メモリーは32GB(LPDDR5X-8533)、ストレージは1TB(PCIe Gen5 x4接続SSD)を搭載している

CPUベンチマーク「CINEBENCH R23」のCPU(Multi Core)は「10674pts」、CPU(Single Core)は「1865pts」

3Dベンチマーク「3DMark」のTime Spyは「4355」。WQHD(2560×1440ドット)解像度のDirectX 12系テストだ

フルHD(1920×1080ドット)解像度を想定したDirectX 11系テストのFire Strikeは「8909」

Port Royalは「2030」。WQHD(2560×1440ドット)を想定した、レイトレーシング(Direct X Raytracing、DXR)テストとなっている

Wild Lifeは「28099」。WQHD(2560×1440ドット)をターゲットとするVulkan系テストだ

 また「Procyon」のAIベンチマーク「AI Computer Vision Benchmark」のスコアは「968」、総合ベンチマーク「PCMark 10」の総合スコアは「7075」という結果だ。

 ThinkPadシリーズは優れた熱設計に定評があり、同じプロセッサーを搭載したノートパソコンのなかでは上位クラスの処理性能を発揮する。実際、今回のCPUベンチマーク、3Dベンチマークでは、「Core Ultra 7 258V」搭載機として最大値に近いスコアを記録している。一般ビジネスアプリだけでなく、クリエイティブ系アプリなども快適に動作可能なパフォーマンスを備えているといえる。

「Procyon」のAIベンチマーク「AI Computer Vision Benchmark」のスコアは「968」

総合ベンチマーク「PCMark 10」の総合スコアは「7075」。Essentialsは「10515」、Productivityは「9080」、Digital Content Creationは「10066」

 また、ストレージベンチマーク「CrystalDiskMark 8.0.5」のシーケンシャルリード(SEQ1M Q8T1)は「13516.592 MB/s」、シーケンシャルライト(SEQ1M Q8T1)は「10480.504 MB/s」となった。

 ストレージ速度は、最新のPCIe Gen5 x4接続SSDを搭載しているだけに、リードは1.3万超え、ライトは1万超えのスコアだ。PCIe Gen4 x4接続SSDを大幅に凌駕するX1 Carbonのストレージ性能は、OS、アプリの体感速度にも大きく寄与するだろう。

ストレージはPCIe Gen5 x4接続SSD「SKHynix_HFS001TFM9X179N」を搭載しており、ストレージベンチマーク「CrystalDiskMark 8.0.5」のシーケンシャルリード(SEQ1M Q8T1)は13516.592 MB/s、シーケンシャルライト(SEQ1M Q8T1)は10480.504 MB/s

バッテリー容量57Wh、1kg切りのモバイルノートPCとしては脅威のバッテリー駆動時間

 なお、「ThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Edition」には「Core Ultra(シリーズ2)」のプロセッサーが採用されているわけだが、ディスプレイ輝度、ボリューム40%の設定で、バッテリーを20%消費するまでYouTube動画を再生させたところ、2時間38分42秒動作した。つまり仮にバッテリー残量0%まで動作させた場合には、単純計算で10時間34分48秒動作することになる。

 バッテリー容量57Wh、1kg切りのモバイルノートPCとしては脅威のバッテリー駆動時間だ。省電力性能に定評のあった「Core Ultra(シリーズ 1)」と比べても長いバッテリー駆動時間である。

 今回のベンチマークでは、「Core Ultra(シリーズ2)」という最新プロセッサーの処理性能を最大限に引き出していることを確認できただけでなく、ピークパワーを維持する冷却性能、省電力性能など、ThinkPadがこれまで培ってきた信頼性、安心感を改めて実感した結果となった。

戦闘力高めのフラッグシップThinkPadが欲しい人に強くお勧め

 「Copilot+ PC」&「Windows 11」の「24H2アップデート」では、Insider Previewで「リコール」がついに実装され、検索機能が改善されるなど見どころが多めだ。現在のWindows 11の最新機能を存分に活用するためには、「Copilot+ PC」であることが最適解なのである。

 そのような状況の中、先進のAI機能を先取りしつつ、これまでのThinkPad独自のセキュリティ、プライバシー、ユーザビリティーなどの体験を損なわずに、長年の蓄積に裏付けされた高性能を享受できる「ThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Edition」は本当に魅力的だ。

 これから3年、5年と戦える、戦闘力高めのフラッグシップThinkPadがほしい人には、強くお勧めできる1台といえる。

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