約986gの衝撃、切れ味鋭いエッジが光る「AI時代のThinkPad」―今売れているThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Editionをひも解く
ThinkPadがCopilot+ PCである意味
すべてのアプリの音声を文字起こし&翻訳する「ライブキャプション」、ラフなイラストから画像を生成する「ペイントコクリエイター」、過去の情報を検索する「リコール」(2025年1月23日現在ではInsider Previewでのみ提供)などのWindows 11の「生成AI機能」を使いこなせるのがCopilot+ PCのアドバンテージ。
Copilot+ PCを名乗り、独自機能を実装するための最小システム要件としては、40TOPS以上のNPUを内蔵したプロセッサーを採用していることは有名だ。
しかし、厳密な「セキュリティ要件」があることは意外と知られていない。プリインストールされたWindows 11上で最先端のセキュリティー機能を有効化する「Microsoft Secured-Core PC」など、標準で対応しなければならないベースラインが上がっているのである。
先進AI機能と同じぐらい、安心かつ安全に使えるパソコンであることがCopilot+ PCの長所。これはThinkPadが提供してきたセキュリティ、プライバシーを重視する世界観とも合致している。
また、今回のAura Editionでは即応性も向上している。これまで少々わかりにくかった、深い階層にある設定の変更も、ボタン操作で立ち上がる「ダッシュボード」から簡単にできるように改善。さらに、F8キーのワンプッシュでいつでも起動できる「スマート・モード・ウィジェット」からは、「シールド」、「重要」、「コラボレーション」、「ウェルネス」などのモードを素早く切り替え可能だ。例えば「シールド」モードを有効化すると、あらかじめ設定したVPNに接続するといった動作をワンステップで行える。
「Lenovo Commercial Vantage」による、パフォーマンスの制御、BIOSを含むソフトウェアのアップデートなどの使いやすさには定評がある。これらLenovo独自のソフトウェア群のユーザーインターフェースはさらに進化したといえるだろう。
14時間以上のバッテリー駆動時間(アイドル時)で長時間の持ち運びに対応、急速充電もサポート
「ThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Edition」は、動画再生時:約11.6時間、アイドル時:約14.5時間(JEITA 3.0)ものバッテリー駆動が可能だ。これは、搭載CPUのCore Ultra 7 258Vをはじめ、「Core Ultra(シリーズ2)」が前世代よりも低消費電力・低発熱を特徴としているためだ。これだけ長時間駆動できるなら、ビジネスタイムの間は充電なしで使い続けたり、持ち運んだりできる。うっかり充電し忘れてバッテリー切れで困るということは減るはずだ。
一方、コマメに充電したい人向けには、「ThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Edition」が急速充電をサポートしていることを挙げておきたい。満充電に要する時間は約1.9時間(パワーオフ時)と短く、スキマ時間を見つけて充電すれば、やはりバッテリー切れの心配はなくなるだろう。
また先に挙げた「スマート・モード・ウィジェット」の「エコモード」では、アイコンをクリックするだけで消費電力とパフォーマンスのバランスが自動的に最適化される。高い性能が必要な場合は「最高のパフォーマンス」を選択し、バッテリー駆動時間を長くしたい場合は「最適な電源効率」を選択するなど、手軽に切り替え可能だ。