SI企業アイムービックのベトナムと日本をつなぐチームワークマネジメント術

オフショア開発で“脱エクセル” Backlogでバージョン・進捗管理を効率化

文● 福澤陽介/TECH.ASCII.jp

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 ヌーラボは、愛媛県松山市に本社を構えるシステム開発会社アイムービックにおける、プロジェクト・タスク管理ツール「Backlog」の活用事例を公開した。国を超えたオフショア開発のチームワークマネジメントに活用されている。

アイムービック エンジニア 久米彰氏(左)、小阪大也氏(右)

 アイムービックは、オフショア開発を積極的に活用しており、ベトナムのパートナー企業と連携しながらプロジェクトを推進している。Backlog導入前は、プロジェクト管理にExcelを用いており、バージョンやファイルの管理が煩雑で、「あのシステム構成図はどこだろう」「どれが最新版か分からない」といった問題が頻発していたという。

 そんな中、クライアント経由でBacklogに出会い、直観的で分かりやすいUIや、非エンジニアの社員でも簡単に操作できる点を評価して、全社的な導入に至っている。

 Backlogの導入で、同社のオフショア開発では3つの成果を得られている。

 ひとつ目が、当初の課題であった「バージョン管理の効率化」だ。Backlogの「Git機能」により、ソースコードの変更履歴が把握しやすくなり、言葉では説明しにくい場面でも直接ソースコードを共有して、確認や指示が円滑になったという。最新版のデータを探し当てる手間や、更新した・してないといった混乱が解消され、ミスも減っている。

 2つ目が、「進捗管理の効率化」だ。Backlogのガントチャート機能を活用することで、タスク全体の進捗状況が一目で把握できるようになった。遅れが予想されるタスクも一目瞭然で、状況に応じて担当者をサポートできる体制を整えている。Backlogではタスク管理と進捗管理を同時にできるため、管理コストも大幅に削減できたという。

 最後に、「共通ルールづくりと業務の見える化」だ。タスク登録時に「誰が・何を・いつまでに」という情報を明確にし、テンプレートを活用して業務に必要な情報を確実に伝える仕組みを構築。ベトナムのパートナー企業とも円滑なコミュニケーションを維持し、文化や言語の違いを超えた効果的なチームワークを築けている。

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