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ポタフェス2024冬 秋葉原 第2回

こんなにあった! ポタフェスで見つけた「耳をふさがない」「ながら聴き」できるイヤホン

2024年12月15日 09時00分更新

文● HK 編集●ASCII

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耳の近くに小さなスピーカーを置く感覚のイヤースピーカータイプ

 左右独立型では、イヤーフックでドライバーを固定するタイプのヘッドホンも種類が多い。スポーツ系を含めて選択肢は多彩。音質重視ではエミライが扱っているCleerのほか、JBLなどさまざまなブランドの製品が選べる。

SoundGear Sense

写真はJBLのSoundGear Sense(写真は10月発売の新色ブルー)、実売価格は1万円台半ば。

 ドライバーを耳の外側に置くタイプで、スピーカーに近い音場の広さが得られ、構造的にイヤーカフ型よりも大型のドライバーを使いやすいため、低域などの再現も有利だ。逆に充電ケースが大きくなり、本体が重くなってしまうのは難点だが、重さについてはイヤーフックで耳にしっかり固定できるので、一度装着してしまえばあまり気にならない面がある。

 むしろ安定して装着できて良いと感じる場合が多い。とはいえケースはイヤホンとしてはかなり大型になるので、荷物を減らしたいという人にはあまり向いていないかもしれない。

 クリエイティブメディアの「Outlier Go」は、7980円と比較的入手しやすい価格の製品。可動域が広く水平方向だけでなく、垂直方向にも回転して耳に対する最適な位置を探れる。耳掛け型なので、長時間の装着でも気にならず、聴くスポットが広くマッチしやすい設計になっているのが特徴だ。

クリエイティブメディアの「Outlier Go」だ。

前後(スイベル)に加えて、上下(ティルト)にも回転するイメージだ。

デザインの面白さもある新感覚の完全ワイヤレス

 NTTソノリティの「nwm DOT」はデザイン性を重視したオープンイヤータイプの完全ワイヤレスイヤホン。安定感のあるイヤーフック型の派生だが、円を貴重としたデザインが特徴的でフックにイヤーピースのようなシリコンパーツも付けている。

nwm DOT

 ポイントは音漏れの少なさ、再生時の背圧をうまくコントロールして、周囲に漏れる音をキャンセル仕組み(PSZ)を取り入れている。周囲の騒音をキャンセルする代わりに、イヤホン側から出るノイズをキャンセルするので考え方はANCの逆と言ってもいい。これを物理特性だけで実現しているのが面白い。ドライバーは12mmと大型。重量は片耳8gで、IP54相当の防水に対応。SBC、AAC、LC3コーデックに対応。本体のみで約8時間の利用が可能。実売価格は2万円台半ばだ。

円を組み合わせたような独特のデザインも魅力的だ。

イヤーピースの工夫で、音漏れと外音の聞こえを両立

 Nintendo Switch関連の純正アクセサリーとして展開している、マックスゲームズ(製造Move)の「Dual Duct Gaming Earphone」は、手軽に買えるゲーミングアクセサリーだが、実は特許技術を採用し、かなりこだわった構造になっている。

 イヤーピースに相当する装着部は2段階の構造になっていて、まず耳に触れる部分はリングでサポートする仕組み。イヤホンの音を伝える軸にかぶせる仕組みになっていて、ここに内側の穴と側面のスリッドとして設けたダクトが設けられている。

 要するに音自体は先端から耳穴の近いところに届けつつ、外音は遮音せず、自然に周囲の音も聞けるようの隙間を効率よく開けているのがポイントだ。また単に周囲の音を聞けるだけでなく、かなり大音量に上げても音漏れなどは抑えられる。

 結果、会話なども可能で、ゲームの音をスピーカーで聞きながら、友達と話しているような感覚で使える。有線タイプで3980円で6月から販売されている。Nintendo Switch専用とうたっているが、プラグ自体は3.5mmなのでジャックが適合すれば他の機器でも活用できそうだ。

Dual Duct Gaming Earphone。

特徴となるのが、リングサポーターを備えたイヤーピース部分。

イヤーピース部分を外したところ。軸自体が長く、耳の深いところまで入るので音の情報が抜けにくい。

純正アクセサリーのためSwitchロゴも付いている。MMCX端子でブーミングマイクを装着できるが、取り外すことも可能。その場合はリモコン部のマイクが自動で可動するなど、使い勝手も考えられている。

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