このページの本文へ

ノーチラス・さくらインターネット・JRPがスーパーフォーミュラで実証実験

人の反応より早く推論 走行中のレースカーから順位をリアルタイム予測する“超低遅延AI”

2024年12月14日 14時00分更新

文● 福澤陽介/TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 ノーチラス・テクノロジーズ(ノーチラス)とさくらインターネットおよび日本レースプロモーション(JRP)は、2024年12月12日、走行するレーシングカーの車載データを利用した“超低遅延AIシステム”の実証実験を実施したことを発表した。

 実証実験は、2024年11月8日から9日に鈴鹿サーキットで開催されたスーパーフォーミュラ「Rd.8-9」のレース中に実施。レーシングカーの車載データを取得して、AIで「ラップタイム」や「レース順位」をリアルタイムで予測することに成功したという。

 走行中のフォーミュラカーのテレメトリデータを、さくらインターネットのクラウドインフラ「高火力コンピューティング」上で稼働するノーチラスの次世代データベース「劔“Tsurugi”」で、機械学習の処理を実行するという構成をとっている。

システム構成

 システム上のパフォーマンスは、テレメトリデータに適切な前処理を施して、かつ一貫性を担保した状態での永続化の書き込み処理を5ミリ秒で行い、同時にAIの推論処理を5ミリ秒から20ミリ秒程度の時間で実行する。

 なお、このスピードでの処理を実行するためには、従来、端末側に特殊なチップを組み込むなどの対応が必要となるが、実証実験ではチップを組み込んでいない。データ処理も標準SQLで実装するなど、従来のオープンアーキテクチャの範囲で高いパフォーマンスを維持しているという。

推論処理にかかった時間

 実証実験の結果により、光通信インフラ上での分散情報処理にかかる知見、実運用を見据えた信頼性を確認できたという。将来的には、本システムによって、より高度な戦略を駆使したレースの実現であったり、エンターテイメントとしてのフォーミュラレースの盛り上がりに寄与することを目指していく。

 加えて、IoT分野における人間よりも速い反応を返すM2Mの機械学習など、他分野へのシステムの提供も視野に入れているという。

カテゴリートップへ

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

アクセスランキング

  1. 1位

    トピックス

    “持たない家電”ランキング、もはや定番のアレがやっぱり1位なような

  2. 2位

    トピックス

    思い切った慶應義塾 全教職員にNotion導入で168年分の知的資産をAIに食わせるプロジェクトが始動

  3. 3位

    トピックス

    リモートワークは福利厚生なの? ITエンジニアが本当に欲しい福利厚生第1位となる

  4. 4位

    ビジネス

    管理職こそ大事にしないとまずくないか? 約4割が「続けたい、と答えない」現実

  5. 5位

    トピックス

    インバウンドの頑張りランキングベスト3は「大分県」「岐阜県」「佐賀県」 努力が光る結果に

  6. 6位

    TECH

    訓練だとわかっていても「緊張で脇汗をかいた」 LINEヤフー、初のランサムウェア訓練からの学び

  7. 7位

    TECH

    身代金要求攻撃の被害額は「1社平均6.4億円」 それでも6割超が「支払いを否定しきれない」苦境

  8. 8位

    データセンター

    液冷技術の最先端が集うイノベーションラボ「DRIL」、印西のデータセンターに現わる

  9. 9位

    ITトピック

    管理職ほど機密情報をAIに入力している実態、なぜ?/27卒学生の就職人気、IT業界トップ企業は/最新インシデントの傾向10パターンまとめ、ほか

  10. 10位

    ビジネス

    ランチ抜きが22%!? 物価高で「水筒・コンビニ控え」が定着する中、なぜか「推し活・美容費」だけは死守するオフィスワーカーたち

集計期間:
2026年04月15日~2026年04月21日
  • 角川アスキー総合研究所