ASUSの新ケース「TUF Gaming GT502 Horizon」にCore Ultra 9 285Kを採用
あれもこれもASUS! 新ピラーレスケースも渋カッコいいBTOPCのコダワリを聞く
2024年12月23日 11時00分更新
BTOメーカーが組みやすいと太鼓判を押すケースは、ユーザーも組みやすい
──ROG STRIX Z890-F GAMING WIFIは「M.2 Q-LATCH」でSSDのネジ止めが必要ない点は組み立てしやすそうですね。
市川氏:自作PCユーザーさんですと、SSDを脱着する機会というのはさほど多くはありませんが、それでもネジ止めを面倒と感じる人がほとんどでしょう。BTOパソコンになると、それぞれの会社規模にもよりますが、月に何十枚や何百枚もSSDを取り付けるのに、ネジ止めの有無は作業時間に大きく関わってくると思います。個人ユーザーさんが使いやすい、組み立てやすいと考える機能であれば、それはBTOメーカーさんにもよい手助けになると考えています。
──製品を開発する際にエンドユーザーだけでなくBTOの現場に向けた配慮もされているんですね。
市川氏:はい。今ではほぼ標準になっていますが、背面I/Oのバックパネルはマザーボードに最初から装着されています。これも、輸送時にズレたり、簡単に外れてしまったりといった過去の経験から、工夫を施した結果といえます。
中嶋氏:このバックパネルは地味ですが、BTOとして商品選定を行なう際の重要なポイントの1つになります。BTOパソコンでは、製品を発送した際にバックパネルのツメが折れるなど、輸送でのトラブルも考慮する必要があり、最初からマザーボードに装着されていることで非常に助かっています。また、作業と確認の工程が減る点でもありがたいです。
──なるほど。BTOメーカーの視点からASUS製品はメリットの多い選択なのですね。
市川氏:これは前世代の一部の機種からなんですが、USBの表記をUSB-IFに準拠したものに変更しています。従来は、USB 3.2 Gen.2といったように世代を表す表記がありました。しかしこれがわかり難かったので、USB-IFにおいて表記変更が行なわれました。今世代の製品では、USB 3.2 Gen.2ならUSB 10Gbpsというように転送速度で規格を表すようになっています。もちろん、弊社のマザーボードでは、規格によってコネクタの色分けはしてあるのですが、それに加えて表記で転送速度が分かるようになったのは、ユーザーにとってかなり使いやすくなったと思います。さらに、インターフェース関連ですと、Wi-Fiのアンテナを、従来の留め具を回して固定するのではなく、Q-Antennaと呼ばれるカチッとはめるだけのタイプに変更しています。脱着が簡単になり、うまく固定できずに通信が安定しないといった事故も防げるようになりました。
──ケースもASUS製品で揃えたメリットは何かあるのでしょうか?
中嶋氏:TUF Gaming GT502 Horizonは、弊社では初の取り扱いとなるモデルです。最近人気の高いピラーレスタイプのケースで、しかもASUSさんの製品ということでお客様に喜んでいただけるモデルではないかなと期待しています。ケースの外観を見て、ギアボックスを彷彿させるようなデザインが恰好いいなと思い、今回は黒色を選択しました。とくに右サイドパネル、つまりマザーボードベースの裏面にあたる側ですね、そこにCPUクーラーのラジエーターを設置したところ、通気孔から漏れ出るLEDのイルミネーションがかなりいい雰囲気を醸し出しています。
市川氏:もとは本格水冷クーラーにも対応できるように用意した背面チャンバーなのですが、このZEFT Z54DXのように簡易水冷クーラーのラジエーターを装着することも可能になっています。