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みやさとけいすけの工具探検隊 第67回

ワイルドな工作用に使えるニトリル手袋をお探しの方に朗報です

これでも破れないの!? 使い捨ての作業用手袋「ヘビーデューティー」が飛び抜けて強かった

2024年12月16日 20時00分更新

文● 宮里圭介 編集●こーのス/ASCII

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●厚みの違いを実測で確認

 触った感じで厚みが違うというはわかりますし、公称の厚みも書かれているものの、実際、どのくらい違うのかは気になりますよね。とくに、手首近く指の根元指先とで厚みが違うように感じたので、実際に測ってみました。使用したのは、0.001mm単位で測れるデジタル式のマイクロメーター。誤差は0.002mmです。

手首近く、中指の根元、中指の先の3カ所で測りました

0.001mm単位で測れるマイクロメーターを使用

 なお、厚さは新品の状態……手を入れず、畳まれた状態で挟んで測っています。つまり、ニトリルゴム2枚分の厚みとなります。

 比較したのは、SAFESKIN*ヘビーデューティー、ミディアムデューティー、そして手元のあった調理・掃除用の一般的な製品の3つです。

厚さ 調理・掃除用 ミディアム
デューティー
ヘビー
デューティー
手首近く 0.098mm 0.107mm 0.190mm
中指根本 0.134mm 0.152mm 0.240mm
中指先 0.179mm 0.200mm 0.315mm

 一般的な製品とミディアムデューティーはそこまで差はありませんが、ヘビーデューティーになると、1.5倍以上の厚みに。群を抜いて分厚いです。製造のバラツキや測定誤差やミスもあると思うので、あくまで参考値ですが、結構面白い結果です。

 なるほど。手で触って違いがわかるだけの差はあります。

 もうひとつ、貫通への耐久性も試してみましょう。ドライバーセットのキリをデジタルスケールの上に立て、ニトリル手袋を押し当てて何グラムまで耐えられるか、で比較してみました。なお、中指と人先指の2カ所で試し、平均しています。

キリの先が中指の先端を貫く力がどのくらいかで比較

耐久力 調理・掃除用 ミディアム
デューティー
ヘビー
デューティー
貫通重量 約510g 約570g 約720g

 やはり厚みがあるぶん、ヘビーデューティーの耐久性が最も高く、飛び抜けて強いという当然の結果になりました。力を入れる作業するのであれば、ヘビーデューティーを使いたいところです。

●憧れるのは黒のニトリル手袋

 よく売られているのは青いニトリル手袋ですが、YouTubeの修理動画によく出てくるのは、黒。これに影響され、買うときは黒を探して買おう……と心に決めている人は少なくないはずです。そういう意味でも、ヘビーデューティーを選びたいですね。

 なお、SAFESKIN*ニトリルグローブは、ミディアムデューティーがS/M/L、ヘビーデューティーがM/L/XLというラインアップになっています。ヘビーデューティーのSサイズはないので、間違えないよう注意しましょう。

●お気に入りポイント●

・力を使う作業にも結構耐えられる

・取り出しやすいパッケージ

・色が黒い!

この記事を書いた人──宮里圭介

 PC系全般を扱うフリーランスライター。リムーバブルメディアの収集に凝っている。工作が好きだが、最近あまり時間が取れないのが悩み。

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