みやさとけいすけの工具探検隊 第68回
ワイルドな工作用に使えるニトリル手袋をお探しの方に朗報です
これでも破れないの!? 使い捨ての作業用手袋「ヘビーデューティー」が飛び抜けて強かった
2024年12月16日 20時00分更新
●厚みの違いを実測で確認
触った感じで厚みが違うというはわかりますし、公称の厚みも書かれているものの、実際、どのくらい違うのかは気になりますよね。とくに、手首近く、指の根元、指先とで厚みが違うように感じたので、実際に測ってみました。使用したのは、0.001mm単位で測れるデジタル式のマイクロメーター。誤差は0.002mmです。
なお、厚さは新品の状態……手を入れず、畳まれた状態で挟んで測っています。つまり、ニトリルゴム2枚分の厚みとなります。
比較したのは、SAFESKIN*ヘビーデューティー、ミディアムデューティー、そして手元のあった調理・掃除用の一般的な製品の3つです。
| 厚さ | 調理・掃除用 | ミディアム デューティー |
ヘビー デューティー |
|||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 手首近く | 0.098mm | 0.107mm | 0.190mm | |||||
| 中指根本 | 0.134mm | 0.152mm | 0.240mm | |||||
| 中指先 | 0.179mm | 0.200mm | 0.315mm |
一般的な製品とミディアムデューティーはそこまで差はありませんが、ヘビーデューティーになると、1.5倍以上の厚みに。群を抜いて分厚いです。製造のバラツキや測定誤差やミスもあると思うので、あくまで参考値ですが、結構面白い結果です。
なるほど。手で触って違いがわかるだけの差はあります。
もうひとつ、貫通への耐久性も試してみましょう。ドライバーセットのキリをデジタルスケールの上に立て、ニトリル手袋を押し当てて何グラムまで耐えられるか、で比較してみました。なお、中指と人先指の2カ所で試し、平均しています。
| 耐久力 | 調理・掃除用 | ミディアム デューティー |
ヘビー デューティー |
|||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 貫通重量 | 約510g | 約570g | 約720g | |||||
やはり厚みがあるぶん、ヘビーデューティーの耐久性が最も高く、飛び抜けて強いという当然の結果になりました。力を入れる作業するのであれば、ヘビーデューティーを使いたいところです。
●憧れるのは黒のニトリル手袋
よく売られているのは青いニトリル手袋ですが、YouTubeの修理動画によく出てくるのは、黒。これに影響され、買うときは黒を探して買おう……と心に決めている人は少なくないはずです。そういう意味でも、ヘビーデューティーを選びたいですね。
なお、SAFESKIN*ニトリルグローブは、ミディアムデューティーがS/M/L、ヘビーデューティーがM/L/XLというラインアップになっています。ヘビーデューティーのSサイズはないので、間違えないよう注意しましょう。
●お気に入りポイント●
・力を使う作業にも結構耐えられる
・取り出しやすいパッケージ
・色が黒い!

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