4万円台になると防水を含めた全部入りに対応
その上の4万円台になるともう少し上のSoCと強力な防水性能にも対応していて、メイン機として使いやすいだろう。防水性能まで考えるとモトローラ「motorola edge 40 neo」や旧機種のシャープ「AQUOS sense7」が挙げられるが、防水性能がそれほど強力でなくていいのなら(IP65対応)、5G対応で物理SIMが2枚入る「OPPO Reno11 A」もおすすめで、特徴的なスタイリングの「CMF Phone 1」も面白い。
この中では、motorola edge 40 neoが魅力的に映るが、画面の縁がラウンド形状になっていて好みが分かれる。できれば現物を触って確認してみてほしい。
ブランドによる差はあり、独自カスタマイズによる操作違い
ここまで価格帯で見てきたが、同じAndroidでもブランドごとに操作が変わることもある。たとえばシャオミは、「Xiaomi Hyper OS」として独自拡張が目立つし、OPPOも「ColorOS」としてカスタマイズしている。
とは言っても、Androidではあるので大きな違いはなく、アプリも同じものが問題なく使える。しかし、設定画面などで標準的なAndroidにはない機能があったり、反対にないものがあったり、メニューの構成が大きく変化しているなどクセがある。よく言われる3ボタンナビゲーションの「戻る」の位置がデフォルトで左右逆だったりする。
自分で入れたアプリを使っているときは問題がないが、カメラアプリなどで標準と異なる操作や機能になっていることもある。筆者が最近経験したことでは、シャオミのカメラアプリでは、あるアプリのQRコード認証が進まなかったという事例もある。
そのため、低価格機では迷いがちなモトローラ、シャオミ、OPPOの3社から選ぶ場合、Androidのカスタマイズが許容できるかどうかを意識して選ぶことをおすすめしたい。なお、少し前のOPPO機はボリュームボタンが左側にあり、横画面にしてスタンドに立てているときに不便を感じることもあったが、現在は一般的な右に変わりつつあるため差は少なくなっている。
ではどれを選べばいい? 低価格モデルは妥協との戦い
最初の話に戻るが、低価格のAndoroid機を選ぶ場合、まずは4~5万円の全部入りのモデルが無難となる。現在のところ、どれも一長一短で「これで決まり」という機種はない。
3万円前後の機種だと、メインメモリーからmoto g64 5GかRedmi 12 5Gの8GBモデルがおすすめで、素に近いAndroidがよければmoto g64 5G、シャオミのカスタマイズでも問題なければRedmi 12 5G。さらに防水重視で少し金額を乗せてAQUOS wish4となる。
そして、回線契約と同時に購入する場合は、加入時の割引額によっては、もっとコスパに優れた買い方も可能だ。
いずれにしても、低価格機種となると価格と引き換えになんらかの我慢が必要になってくる。どの点を妥協するかを見極めながら、自分に合ったものを選んでほしい。
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