サポート詐欺の不正アクセス手段!?
Q:「リモートデスクトップ」ってなに?
A:遠隔地にあるパソコンやサーバーを、別のパソコンからネットワークを経由して操作する仕組み。
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これによって、会社のパソコンに自宅のパソコンからアクセスしたり、サーバー管理者が自席のパソコンから別室のサーバーを操作したりできる。
具体的には、クライアント(自分のパソコン)でリモートデスクトップ用のアプリを開き、サーバー側(操作されるパソコンやサーバー)のIPアドレスや端末名など必要な情報を入力し、接続する。
接続に成功すると、遠隔地にあるサーバー側のパソコンやサーバーのデスクトップ画面をクライアントである自分のパソコンで表示してそのまま操作可能となる。なお、リモートデスクトップを利用する場合には、VPN接続や強力なパスワードなどで不正アクセスを防いで運用する必要がある。
一方で、サイバー犯罪者たちがリモートデスクトップを不正に利用することもある。
サイバー犯罪者たちは、サポート詐欺やフィッシングメールによって、あの手この手でターゲットを誘導してリモートデスクトップアプリをインストールさせる。そして勝手に外部から接続し、個人情報を盗んだりネットバンクを不正操作したりといった犯罪行為を実行する。
不審な相手からのリモートデスクトップ接続は拒否することがセキュリティ対策として重要だ。なんらかのサポートを謳って、リモートデスクトップアプリのインストールを促された場合も、不審に思ったら断固拒否することを心掛けたい。

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