Silent-Master NEO Z890をレビュー
「本当に電源入ってるの?」265K&RTX 4070 SUPERでもめっちゃ静かなゲーミングPC、黒神話:悟空も4Kで◎
2024年12月01日 10時00分更新
来年の超大型注目タイトル「モンスターハンターワイルズ」や、待望の新型CPUをインテルとAMDがリリースし、ゲーミングPC市場は活況だ。特に自分で好きにカスタムできるBTOパソコンは注目が高く、ボーナス商戦を前にどのモデルにするべきか、頭を悩ませているユーザーは多いだろう。
そんなゲーミングPCで万人が気にする要素はコストパフォーマンスだろう。しかし、それ以外は気にする必要がないかというと……そんなことはない。それが、PCの騒音問題だ。ゲーミングPCは高性能なCPUやGPUを採用しているモデルが多く、コスパだけで選ぶと「性能はいいけどうるさいPC」であることもしばしば。
そこで提案したいモデルが、サイコムの「Silent-Master NEO Z890」だ。CPUクーラー、ビデオカード、PCケースファンにいたるまでNoctua製品を多用し、動作しているのかわからないレベルの静音性を実現したBTOパソコンである。静音化の仕組みは前回のレビューで詳しく紹介しているのでそちらを参考にしてほしい。というわけで、今回は気になる性能面を中心にご紹介しよう。
Silent-Master NEO Z890 | ||
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標準構成の主なスペック | 試用機の主なスペック | |
CPU | インテル「Core Ultra 5 245K」(14コア/14スレッド、最大5.2GHz) | インテル「Core Ultra 7 265K」(20コア/20スレッド、最大5.5GHz) |
CPU クーラー |
Noctua「NH-U12S」(空冷、120mmファン、サイドフロー) | |
マザー ボード |
ASRock「Z890 Pro RS WiFi」(インテルZ890、ATX) | |
メモリー | 8GB×2、DDR5-5600 <メジャーチップ・JEDEC準拠品> |
16GB×2、DDR5-5600 <メジャーチップ・JEDEC準拠品> |
ストレージ | Crucial「T500 CT1000T500SSD8」(1TB M.2 SSD、PCIe 4.0) | Crucial「T700 CT1000T700SSD3」(1TB M.2 SSD、PCIe 5.0) |
光学 ドライブ |
ASUS「DRW-24D5MT」 (DVDスーパーマルチ) |
なし |
ビデオ カード |
サイコム「Silent Master Graphics RTX4060Ti 8GB 」(GeForce RTX 4060 Ti、8GB GDDR6) | サイコム「Silent Master Graphics RTX4070 SUPER 12GB」(GeForce RTX 4070 SUPER、12GB GDDR6X) |
電源 ユニット |
Antec「NeoECO Gold NE650G M」(650W、80 PLUS GOLD) | |
PCケース | Cooler Master「Silencio S600 MCS-S600-KN5N-S00」 (ATX、ミドルタワー) |
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PCケース ファン |
前面:Noctua「NF-A14 FLX」(140mm)、 背面:Noctua「NF-S12A FLX」(120mm) |
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OS | Microsoft「Windows 11 Home 64bit」 | |
直販価格 | 29万8890円~ | 39万1380円 |
最大でも約41.8dB、PL1時は35.3dBの静けさ
試用機の構成は、CPUクーラーが静音性と冷却力のバランスに定評があるNoctuaの「NH-U12S」。ビデオカードはNoctuaファンを搭載したサイコムオリジナルの静音モデル「Silent Master Graphics RTX4070 SUPER 12GB」。PCケースは動作音を可能な限り外に漏らさないCooler Masterの「Silencio S600」だ。さらに、PCケースファンもNoctua製を採用し、徹底した騒音対策が施されている。
では早速、騒音値を測ってみよう。騒音計はPC正面から約30cmの場所に設置し、暗騒音約33.8dBという環境で測定した。電源を入れ、5分以上経過した状態のアイドル時で約34.2dB。正直、電源ボタンのLEDが光っていなければ、電源が入っていないと思ってしまうほど静かだった。
高負荷時は全CPUコアに負荷がかかる「CINEBENCH 2024」のMulti Coreテストを実行。テスト開始約1分以内の最大値……つまり、電力制限がPL2(250W)で動作している時の騒音値は約41.8dBだった。言われてみればファンの回転音がするな……と感じる程度の静けさだ。ちなみに、この時のCPU温度は最大89度。特に不安もなく、安定した動作が期待できる値である。
さらに、Multi Coreテストを続けると、電力制限がPL1(125W)にまで下落する。この状態で安定した時の騒音値は約35.3dBと、こちらも電源が入っていないのではないかと不安になるほど。CPU温度は72度前後で安定しており、動作面でもまったく問題ないことが確認できた。
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