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JN-38i160U-H-C9をレビュー

PS5 Proの4K/120fpsプレイを大迫力で!38型でKVM機能付きのゲーミング液晶がかなりイイ

文●宮崎真一 編集●ジサトラユージ/ASCII

提供: 株式会社JAPANNEXT

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USB搭載で90W給電やKVM機能に対応

 映像入力端子はHDMI 2.1×2、DisplayPort 1.4、USB Type-Cの4系統を搭載。どの端子を使用しても、4K解像度でリフレッシュレート160Hzが利用可能だ。なお、約1.5mのHDMIケーブルが1本付属している。

 さらに、これらの映像入力端子を活かして、1つの液晶パネルに2つの画面を表示するピクチャーバイピクチャー(以下、PBP)およびピクチャーインピクチャー(以下、PIP)に対応しており、広い画面サイズをより効果的に活用することも可能。ただ、PBPでは画面を中央を境に2分割するため、それぞれの解像度は1920×2160ドットになってしまう点は注意。

 また、PIPではサブ画面を4隅に配置でき、画面サイズを大中小に変更可能。サイズの初期設定は中だが、大に変更するとサブ画面のサイズは約430×242mmほどにもなり、視認性はなかなか良好だ。そのため、メイン画面で動画を流しながら、サブ画面でゲームをプレイするといった使い方もできる。

PBPおよびPIPをサポートしているため、液晶パネルに2つの画面を表示し、広いサイズをより有効に活用可能だ

 JN-38i160U-H-C9は、映像入力端子のほか、USB Type-Aを2基、USB Type-Bを1基搭載。PCを本機のUSB Type-Bで接続することでUSBハブとして機能し、キーボードやマウスなどをUSB Type-Aに接続して使うことができる。

 なおその場合、USB Type-CはUSB 3.1として動作し、90Wの給電機能も有しているため、ノートPCやスマートフォン、タブレットなどの充電にも活用可能だ。また、約1mのUSB Type-Cケーブルと約1.5mのUSB Type-A to Type-B変換ケーブルが同梱されており、別途ケーブルを購入する必要がないあたりは好印象だ。

背面に用意された各種インターフェース。写真左から順にHDMI×2、DisplayPort、USB Type-C、USB Type-B、USB Type-A×2、ヘッドフォン出力の順に配置されている

付属品一覧。電源ケーブルのほか、HDMIケーブル、USB Type-Cケーブル、USB Type-B to Type-A変換ケーブル、VESAマウント用金具が同梱されている

 そしてJN-38i160U-H-C9がユニークなのは、これらのUSBを用いてKVM機能を実現している点だ。つまり、USB Type-BでデスクトップPCを、USB Type-CでノートPCなどの別のデバイスをそれぞれ接続している場合、この2台のPCでUSB Type-Aに繋いだデバイスを共有することが可能になっている。

 たとえば、USB Type-Aにマウスとキーボードを接続しておくと、映像入力ソースにDisplayPortもしくはHDMIを選択した際にはデスクトップPCでそれらのデバイスを使用でき、入力ソースをUSB Type-Cに変更するとノートPCでそれらのデバイスをそのまま使用するといったことができる。

 そのため、2台のPCでいちいちマウスやキーボードを繋ぎ直す必要がなくなり、それぞれ1つを用意するだけで済む。使い勝手がかなり向上するわけだ。

JN-38i160U-H-C9はKVM機能を搭載。初期設定は「自動」で、映像入力ソースがDisplayPort/HDMIかUSB Type-Cかで切り替わるようになっている

 USBメニュー操作用のボタンは、液晶パネル右側の背面に用意されている。下側から指を回り込ませて押す仕組みだが、思いのほか上側だったのでかなり奥へと指を入れる必要があった。

 このあたりは、実装位置をもっと下側にしたほうが扱いやすかったのではないかと思う。ボタンは、OSDメニュー非表示時は画面に向かって左から「メニューの表示」「明るさの設定」「音量調節」「入力ソースの選択」「電源のオン/オフ」という順に並び、OSDメニューでは「メニュー項目の選択/決定」「メニューを下に移動/数値を下げる」「メニューを上に移動/数値を上げる」「メニューを戻る/閉じる」に変化する。

背面に用意されたOSDメニュー操作用のボタン。実装位置が上側なので、割と指を奥のほうに回り込ませる必要がある

GeForceでもG-SYNC Compatibleとして動作
PS5でも4K解像度/120fpsモードでプレイ可能

 JN-38i160U-H-C9のサイズは、38型だけあって横幅が859mmとかなり大きめ。筆者は幅1.2mの机を使用しているが、そこに置くと非常に収まりがいいサイズ感だった。また、台座もほとんど邪魔にならないので小物を置くことができ、例えばサウンドバーなどを置いても使いやすいのではないだろうか。

 実際に使用してみると、コントラストや輝度が高いこともあり、非常に発色がいい印象を受ける。ゲーム画面はもちろんだが、写真や動画の画質のよさが光る液晶ディスプレーと言っていい。38型という大きいサイズで、これだけ高い画質を実現している点は素直に評価していいだろう。

 さて、FreeSyncに対応した本機だが、GeForceシリーズのGPUでもその恩恵にあずかることができるのかどうかは気になるところ。そこで、「GeForce 4070 SUPER」を搭載したPCに接続してみたところ「G-SYNC Compatible」として動作した。つまり、GeForceシリーズでも画面の乱れを抑えることができ、快適なゲームプレイを実現できるということになる。

GeForce 4070 SUPER搭載PCに接続してFreeSyncを有効にすると、G-SYNC Compatibleとして動作した

 さらに、HDMI 2.1をサポートしている点も注目しておきたい。というのも、PlayStation 5(以下、PS5)は4K解像度をサポートしているが、4Kでリフレッシュレート120Hzを実現するためにはHDMI 2.1が必要になるからだ。

 つまり、JN-38i160U-H-C9であればPS5を4Kかつ120fpsモードで遊ぶことが可能というわけだ。実際に『Fortnite』をプレイしてみると、PS5の性能が足りずに快適と言えない場面もあったものの、PS5 Proも登場してきているため、そのモニターを探しているのであればこのJN-38i160U-H-C9はまさにうってつけのモデルと言っていい。

PS5を接続した場合でも、4K解像度/リフレッシュレート120Hzでゲームをプレイ可能だ

価格は直販サイトで税込み12万9800円
クリエイティブ用途でもオススメの1台

 JN-38i160U-H-C9の価格は、直販サイトで12万9800円、Amazonであれば2024年11月末の時点で11万8000円前後と、これだけの機能と使い勝手のよさを備えている点を考慮すると、コストパフォーマンスはかなり高い。

 FPSやTPSを高フレームレートのまま広い画面でプレイしたいと考える人や、MMORPGやRTSを広い画面で遊びたいと思っている人にとって、このJN-38i160U-H-C9はかなり魅力的な液晶ディスプレーではないだろうか。ゲームだけでなくクリエイティブ用途や、ノートPCのサブ画面として兼用したい場合にも、このJN-38i160U-H-C9が活躍できることは間違いない。

JN-38i160U-H-C9の主なスペック
パネル 38型IPS(非光沢)
解像度
(アスペクト比)
3840×2160ドット(16:9)
最大表示色 約1670万色
最大輝度 600cd/m2
コントラスト比 1000:1
視野角 178度(水平)/178度(垂直)
リフレッシュレート 最大160Hz
応答速度 オーバードライブ時:GTG 3ms、MPRT 1ms
インターフェース HDMI 2.1×2、DisplayPort 1.4、USB Type-C、USB Type-B、USB Type-A×2、オーディオ出力など
チルト -5度~+20度
高さ調節 124mm
スイーベル 左右30度
ピボット -
スピーカー 3W×2
サイズ/重量 約859(W)×252(D)×535-659(H)mm/約8.8kg
その他 AMD FreeSync、VESAマウント(100×100mm)

(提供:株式会社JAPANNEXT)

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