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サプライズ実装は意図的だった

やっぱり初期ウイングマンは強すぎた、ローンチ時の「Apex Legends」が遊べる「ローンチロイヤル」開発者インタビュー

2024年11月11日 18時00分更新

文● 八尋 編集●ASCII

突如実装された期間限定モード「ローンチロイヤル」

 エレクトロニック・アーツが展開するバトルロイヤル「Apex Legends」では、期間限定モード「ローンチロイヤル」が実装されている。これは、ローンチ時代の本作の仕様で遊べるというもの。新シーズンスタートのタイミングで、サプライズ的にメニュー画面も当初の画面に戻り、驚いたプレイヤーも少なくないだろう。

 そんなローンチロイヤルについて今回、開発者の皆さんにインタビューを実施したので、紹介しよう。

Apex Legendsリリース時もサプライズだった

めちゃくちゃ懐かしい

──ローンチロイヤルを実装しようときめた背景にはどういった理由があったのでしょうか?

Evan Nikolich氏:Apex Legendsの開発計画は1年ごとに考えているのですが、来年のアニバーサリー前にクラシックモードというか、私たちが一番最初にスタートしたときにどんなゲームだっのかというのを新しいファンに見せたかったですし、昔からのファンの方にもスタートから今までどれくらい本作が進化したのかということを体感してほしかったという意味もあります。

──今回、ローンチロイヤルをとくに前情報なくサプライズで実装したのは意図的でしょうか?

Evan Nikolich氏(Design Director):はい、意図的です。2019年に本作がローンチしたタイミングもシャドウドロップ(サプライズ)だったので、とのときの感覚を思い出してほしいという意味でも、サプライズにしました。

保管しているビルドアップ前のデータを確認して開発
ゲーム体験が下がるものはそのままに

──ローンチロイヤル実装で難しかったことはありますか?

Mike Button氏(Mode & Events Lead):ゲームがリリースされて5年経っていて、ビルドアップが上に載っている中から、初期のものだけを取り出してゲームバランスを整えるというのが難しかったですね。レジェンドたちのスキルもたくさん変更されているので、それをほどいてオリジナルに戻すという作業が難しかったです。そう考えると、マップのほうが容易でした。また、作業をする時間が結構少なかったので、その時間でこのモードを作れたのはよかったです。

──どうやってローンチロイヤルを実装したのですか?

Kevin Wolski氏(Senior Technical Game Designer):これまで開発してきたなかで、オリジナルのビルドも保管して持っています。加えて、シーズン1からこれまでの本作の歴史の中で調整や変更してきたビルドも持っていますので、そのあたりを色々と調べながら制作しました。武器のスタッツやレジェンドのアビリティーがどうなっていったのかを改めて振り返るいい機会になしましたし、プレイヤーの皆さんにもローンチ時の本作として味わってもらえるとうれしいです。

──当時のオリジナルに戻さなかったものもありますか?

Kevin Wolski氏:マズルフラッシュや一部のUI、デスボックスの仕様などについては、オリジナルに戻さずに現行のものを使っています。当時の武器やレジェンドのスキルの強さは懐かしさも込めて体験してほしかったですが、ゲーム体験を損なう可能性があるものに関しては、そのままにしています。

当時のウイングマンはやっぱり強すぎた?

──全体的にプレイヤーのスキルが上がった今、過去のキングスキャニオンではプレイにどのような変化が見られると思いますか?

Evan Nikolich氏:6年前と比べると、戦闘もかなり激しくなったと思っています。当時のウイングマンは強すぎるので、乱用しないでねとプレイヤーの皆さんに伝えてはいますが、パワフルなので皆さん使いますよね(笑)。

当時即虚空に入れたレイス。そういえば忍者走りだったなぁ……

──G7 スカウトやウイングマンの強さ、レイスが即虚空に入れるなど、実施にローンチロイヤルをプレイしてやっぱり当時は強かったと感じるものが多かったです。当時やはりこれは強かったなと思う武器やスキルはありますか?

Eric Canavese(Lead BR Designer):ウイングマンはやはりリリースされた当初は強すぎたんだなと感じます。健全なゲーム環境を整えるために、調整する必要があった武器だなと改めて思いました。また、ブラッドハウンドはとにかく速くてビジョンもあったので、ゲームバランスを壊しかねない強さだなと感じました。もちろん調整して今は健全な環境になっていると思いますし、調整によってほかのレジェンドの活躍の場が増えたなと思っています。

スカルタウンは激戦区だった

──当初のマップを振り返ってみていかがですか?

Mike Button氏:マップに関しても、今はかなりよくなったと思います。スカルタウンは刺激的でしたが、プレイ環境としては課題がありました。そういった課題を1つ1つ解決するために変更を行なってきましたので。今回のモードは、期間限定で懐かしい思いでを振り返ってもらうものとなっています。このモードが終わったら、また本編を楽しんでほしいです。

──このモードが好評だったら、ワールズエッジやオリンパスの当初のマップ実装は検討されますでしょうか?

Evan Nikolich氏:そのときになったら考えますが、今のところ言えることはありません。

──ありがとうございました。

 ローンチロイヤルは期間限定のモードとなっている。実際に遊んでみたが、ローンチ時に遊んでいたころを思い出して、エモい気持ちになった。私はこの頃はPlayStation 4でプレイしており、今はパソコンで遊んでいるので、このシーズンをパソコンで遊ぶのは初めてだったので、そこは新鮮だった。

 当時遊んでいた人も、そうでない人も、Apex Legendsの原点が味わえるので、プレイしてみてはいかがだろうか。

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