「怪しいとき」だけ認証を求める
Q:「3Dセキュア2.0」ってなに?
A:クレジットカード決済の際に本人認証を実施して、不正利用を防止する認証プロトコル。
おすすめの関連記事
大学生に「AIを使わないと完成しないレポート」を課してみる
正式名称は「EMV3Dセキュア」。
3Dセキュアの「3D」は「Three Domains(3つのドメイン/活動領域)」の略で、「カード会社」「加盟店」「認証ネットワーク」という異なる領域を司る3つの分野が協力して認証プロセスを実行することでクレジットカード決済の安全性を向上させる、という意味を持つ。
3Dセキュア2.0は、前バージョンである「3Dセキュア1.0」よりも安全でスムーズな決済が可能で、2025年3月までにクレジットカードを扱う国内ショップへの導入が義務付けられる予定となっている。
ワンタイムパスワードや生体認証といったさまざまな認証方式を利用できるほか、不正利用の可能性が高い場合に限って認証を求めるリスクベース認証も利用できる。
3Dセキュア1.0同様、クレジットカード利用者の端末情報をはじめ、氏名や生年月日といった個人情報も参照するが、3Dセキュア2.0ではカード利用者の行動パターンを分析して通常と異なるデバイスやIPアドレスから利用されたり、不自然な時間帯の利用が検知されたりした場合に認証を求める仕様となっている。
この連載の記事
-
第44回
デジタル
企業・団体は取得したが最後、厳重保護せねばならぬ「PII」とは? -
第42回
デジタル
あなたの会社は対応済? 成りすまし迷惑メールを削減する「DMARCポリシー」 -
第41回
デジタル
あなたのスマホデータも裁判の証拠に!? 「デジタルフォレンジックス」ってなに? -
第40回
デジタル
個人情報を扱う企業が続々契約する「サイバー保険」ってなに? -
第39回
デジタル
「サンドボックス」が実験場ってどういうこと? -
第38回
デジタル
サイバー攻撃を引き寄せる「ハニーポット」は何のためにある? -
第37回
デジタル
「連絡先が消えた」と友だちからメッセージ。それは「LINEの乗っ取り」のサインだ! -
第36回
デジタル
AIに有名人の声を模倣させて金銭を騙し取る「AI音声詐欺」が怖い -
第35回
デジタル
「Google ダークウェブレポート」であなたの個人情報漏えいを確認 -
第34回
デジタル
打ち間違いから最悪の詐欺に誘導する「タイポスクワッティング」を3分解説! - この連載の一覧へ