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イベントスタッフの松岡氏、登坂氏へのインタビューも

初めてPCを自作する最善の方法はこれかもしれない【自作パソコン組立イベント編】

2024年11月23日 12時00分更新

文● 八尋 編集●ASCII

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登坂氏、松岡氏にイベントについて聞いてみた

登坂氏、松岡氏にイベントについてインタビューを実施

 イベント終了後、先生を担当した松岡氏と登坂氏にお話を伺う機会をもらった。本イベントで心掛けていることなどを聞いてみた。

──本日はありがとうございました。自作パソコン組立イベントを通して、心掛けていることはありますか?

松岡氏:イベントでは、パーツについてはかみ砕いて説明させていただきますが、最終的には専門用語も交えてなるべく覚えていただけるように心がけています。組むだけでなく、各パーツの名称、機能、さらには、なぜこのスペックを要するかなども理解してお帰りいただきたいとは考えています。

作業がちゃんと正しく進んでいるかをチェックする松岡氏

──今回はお1人につき2組みられていましたが、これ以上のことはあるんですか?

松岡氏:いえ、これが限界ですね。以前3組を1人で担当したこともあるんですけど、やはり難しくて急遽スタッフに来てもらって対応しました。

2組を1人のスタッフさんが担当する

──参加者が購入したPCケースやパーツ構成などはあらかじめ頭にいれておくのでしょうか?

登坂氏:基本的にはイベント当日に構成を確認することが多いです。構成を見れば、だいたいどの順番で組めばいいかというのは把握できるので、その順番で組んでいただくという感じです。また、裏配線も組立代行サービスのときのようにガチガチにキレイにするというわけではなく、ご自分で出来る範囲で行なっていただきます。もちろん、ケーブルのまとめ方などは紹介させていただいています。

──たしかに今回、松永はCPUクーラーを取り付けるというときに、もう1人の参加者の方は電源を先に取り付けていましたが、これは臨機応変に順番を変更したということでしょうか?

松岡氏:今回のお客様はMicroATXケースでコンパクトなサイズだったので、クーラーより電源を先に取り付けたほうがいいなと判断しました。

──構成によって、完成までの時間も変わってきますよね。

登坂氏:ビデオカードを搭載しない方もいらっしゃればガチガチにゲーミングでRGBファンもたくさんという方もいらっしゃいますので、そういったときは完成までの時間は異なります。それぞれ組んでいただいて、終わったらお帰りいただくという感じです。

──イベントはどういった参加者が多いですか?

登坂氏:性別問わず、あらゆる年齢層の方がいらっしゃいます。また、女性のお客様も少なくないので、とくにメモリーを差す際などに結構力がいることに驚かれますね。カップル、お友達、親子で参加される方もいらっしゃいます。お父様と一緒に来られるお子さんは、お父様がパソコンにお詳しく、お子様も興味を持たれてきていただいたという場合が多い気がします。逆にお母さまと来られるお子様は、ご自身で興味を持たれてお母さまにお願いしたという場合が多いですね。

お母さまと一緒に来ていた小学生が自作に挑戦。無事BIOSも起動し、ピースで記念撮影

1人で来られていた青年も、ほっと一安心の表情で写真に写ってくれた

──メモリーを差すときは、両端をグッと押すという風に私は習いましたが、今日見ていると片方ずつしっかりと差すように指示されていたのが印象的でした。

松岡氏:DDR5メモリーは従来と比べ力がいるので、確実に差せるように片方ずつ差していただいていますね。

日々培っている組立のノウハウを使って、どんな構成でもしっかり完成させる

──そういった知識は、あらかじめ勉強されるのでしょうか?

松岡氏:勉強するというより、組立代行サービスで日々お客様のマシンを組んでいますので、その経験を活かしているというほうが正しいと思います。毎日何台も組んでいますので、自然と知識は蓄えられていきます。

──新しいCPUやマザーボードが出たときは、勉強されますか?

松岡氏:製品情報を把握するためにプライベートでも勉強をしています。ど組立に大きく影響するPCケースやクーラーに関しては、スタッフ同士で一番いい取り付け方を話あうことが多いです。また、パーツ同士の相性問題もそうですね。今まで大丈夫だった組み合わせが急にダメになったということもあるので、そういう組み合わせは避けようということで、情報共有しています。

登坂氏:ドスパラで販売していないパーツであっても、勉強がてら触れることも結構あります。また、ガッツリPCゲームで遊んでいるスタッフも多いので、このPCゲームが遊びたい! というご要望にも、しっかりとお応します。もし遊んだことがないタイトルでも、推奨スペックをお調べしますので、ご安心ください。

発券機で整理券を発行して気軽に見積もり相談!

──自作パソコン組立イベントに参加したいという人のほとんどは初心者の方だと思います。結構パソコンショップでパーツの構成を相談したいとき、スタッフさんが忙しくされていると声をかけづらいと思うのですが、気軽に声をかけていいものなんでしょうか?

登坂氏:もちろんです。ドスパラの一部の店舗では整理券を発行する機械も設置してあります。ほかのお客様に対応中でも、整理券を発行してお待ちいただければ、順番になったら確実にご相談をお受けしますので、ぜひご利用いただければと思います。発券機がない店舗でも、お気軽にお声掛けください。

ドスパラ秋葉原本店に設置してある発券機

──整理券が発行できるのはとてもいいですね。

登坂氏:発券機は置いてありますが、使⽤されていない⽅でも、悩んでいそうであればお声がけするようにはしています。ご相談いただけないというのが⼀番よくないので、気軽にお声がけください。

──見積もりをやっていただくだけなら無料というのもうれしいですね。

松岡氏:お見積りは、必ずしも購入しなくてはいけないということではないので、ぜひお気軽にご相談いただければと思います。

登坂氏:発券機は置いてありますが、使用されていない方でも、悩んでいそうであればお声がけするようにはしています。ご相談いただけないというのが一番よくないので、気軽にお声がけください。

ゲームやデバイスについてしっかり詳しい「ゲームアドバイザー」とは?

──そのほか、ドスパラ店舗の特徴はありますか?

登坂氏:各店舗にゲームアドバイザーと呼ばれるスタッフが在籍しており、バッジを付けています。これを付けているスタッフは、自社で制作した独自のマニュアルを習得しているほか、規定の研修期間もあり、多くのゲームに精通しています。各ゲームやゲームに要するPCスペック、デバイスなどについてご相談がある方は、ゲームアドバイザーのバッジを付けているスタッフを見つけていただきたいです。

こちらがゲームアドバイザーのバッジ

──ゲームアドバイザーはいいですね。デバイスにも詳しいのもありがたい。

登坂氏:デバイスだけでなく、イラスト関係や動画編集向けの研修もありますので、クリエイティブな作業に使うパソコンで迷われている方でも、安心してご相談いただければと思います。

──最後に、自作パソコン組立イベントで言われてうれしかったことなどあれば教えてください。

松岡氏:楽しかったと言っていただけるのが一番うれしいです。また、お子さんについてこられたお母さまにも、詳しくはないけど楽しかったと言っていただけることもあるので、興味がない方にも興味を持ってもらえたかもというのは、うれしいです。

登坂氏:毎回アンケートを書いていただいておりまして、そこでも長文の感想をいただけることがあります。実際にフィードバックをいただけると、大変うれしいです。

──ありがとうございました。

 今回、ドリブル松永が自作パソコン組立イベントで自分のパソコンを組むまでを2回にわたってお届けできたが、まったくの初心者でもしっかりBIOS起動までそこまで苦労なく組めていたのには、正直驚いた。私が初めて組んだときは1人でやってみて、結果的に8時間くらいかかった気がする。そう考えると、かなり順調に組めたのではないだろうか。

 また、ほかの参加者の方々も、全員初めてのPC自作とのことだったが、全員そこまで長時間かからずに完成し、見事BIOS起動まで終わらせて、笑顔で帰っていった。ドスパラ店舗で構成を相談しながら決めて、パソコンの自作を習いながら実際に組むという行為が、構成にもよるが1台につき参加費3000円からでできるというのは、正直かなりお得だと思う。気になる人はイベント開催日、店舗を調べてみよう。予算を用意してドスパラ店舗に足を運んでみてはいかがだろうか。きっと最高の1台を組むことができるはずだ。

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