このページの本文へ

PC自作初心者に組みたいと相談されたので「自作パソコン組立イベント」をオススメした

初めてPCを自作する最善の方法はこれかもしれない【パーツ決め編】

2024年11月07日 11時00分更新

文● 八尋 編集●ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

一番悩んだCPUクーラー
見た目と長い保証期間で決定

 CPUクーラーは、もともと空冷を選ぼうとしていたドリブル松永。理由は簡易水冷のモデルは空冷とくらべてかなり高額になると踏んでいたからだ。しかし、松岡氏はMONTECHの「HyperFlow ARGB 360」をオススメ。ケース内部の見た目的にも豪華になるし、簡易水冷ながら1万5000円以下で買えるリーズナブルな価格なのが理由だ。

 というのも、空冷のほうが安いと感じるかもしれないが、Core i7-14700Fをしっかり冷やすとなるとハイエンドな空冷クーラーが必要となる。そうなると、さほど価格差がなくなるため、より冷える簡易水冷をオススメしてくれたというわけだ。なお、悩んでいるドリブル松永にしっかりと空冷と水冷のメリット・デメリットについても話してくれていた。最終的にドリブル松永が水冷を選んだのは、やはり見た目。加えて、保証期間も6年と長いということも説明してもらい、安心できたのでこちらのモデルに決定したようだ。

ドリブル松永が一番迷っていたのが、CPUクーラー。当初は価格がお手頃な空冷でいいと思っていたが、思ったより簡易水冷でもリーズナブルなモデルがあったため「この価格ならこっちでも……」と揺らいでいた。決めてになったのは松岡氏の「これを選択してもしっかり予算内には収まりますよ」の一言だった

 ビデオカードは、Palitの「GeForce RTX 4060 StormX V1 NE64060019P1-1070F」をチョイス。ソードアートオンラインと動画編集という用途を考えると、GeForce RTX 4060で十分だろうという判断だ。ちなみにドリブル松永は予算内でディスプレーの購入も検討しており、解像度を聞くとフルHDでいいという。また、FPSはほとんどプレイしないので、60Hzでもかまわないとのことだったので、それであればRTX 4060で十分だろうという松岡氏の判断だ。

ビデオカードも数多くディスプレイされている。PalitのGeForce RTX 4060にしようというのは決まっていたようだが、ファンの数が異なるモデルがあるということをはじめて知り「見た目と価格どちらを優先すべきでしょうか」とここでも迷っていた

ビデオカードのモデルと価格も、一覧で確認できる。「モデルと価格の隣に実物の画像があるのは便利ですね」と感心するドリブル松永

 なお、今回選択したモデルはシングルファンを採用するモデルとなる。ドリブル松永は見た目的にデュアルファン、トリプルファンのモデルとも悩んでいたが、松岡氏は予算を鑑みてシングルファンのモデルをオススメ。総合的な価格についてもしっかり調整してくれるのは、ありがたい。

電源容量がわからなくても、相談していれば安心

 電源は、650WのDeepCool製「PQ650M R-PQ650M-FA0B-JP」を提案。こちらもドスパラ限定モデルとなる。電源は、構成するパーツによって必要な容量が変わってくるため、こちらも初心者の方であれば気がかりな部分だろう。

 ドリブル松永も理解していなかったようで「このW数が大きい方がいいんですか?」と松岡氏に聞いていた。松岡氏は「パーツによって必要な容量が違ってきます。ハイエンドなパーツほど、必要な電源両量は大きくなりますが、この構成の場合は650Wで十分だと思います」と答えていた。

パーツの構成を確認しながら、ベストな電源を選んでいる松岡氏

 以上、すべてのパーツを選び終えて、OSを含めた価格は21万6478円(9月19日の価格)。予算の25万円には、だいぶ余裕がある。これには理由があり、ディスプレーとマウス、キーボードも購入するためだ。ちなみにドスパラ秋葉原本店の場合、ディスプレーは1階に、キーボードやマウスは3階で販売されていた。

1階ではディスプレーの販売も実施している。ここでも「どういったゲームを遊びますか? 解像度はどれくらいがいいですか?」と細かく聞く松岡氏

 ディスプレーは75HzでフルHDの26型「ViewSonic VA2409-MH-7」、キーボードマウスはロジクールのどちらもセットになったスタンダードモデル「SILENT WIRELESS COMBO MK295」をチョイス。秋葉原には、「GALLERIA esports Lounge」というゲーミングデバイスに特化した店舗もあるが、ドスパラ秋葉原本店の3階でもゲーミングデバイスを少し取り扱っている。ゲーミングマウスなどは展示機もあるので、実際に触って試すことが可能だ。ドリブル松永も、興味はあるようで触っていたが、基本的にゲームはゲームパッドでするということで、あくまでも作業用ということでスタンダードなモデルを選択したとのことだ。

「普段はゲームパッドで遊ぶので、キーボードマウスは作業用でいいです」とドリブル松永

しかし、ゲーミングマウスは気になるようで触って感触を確かめていた

 こちらのディスプレー、キーボード、マウスを含めても、合計23万5618円と25万円は超えなかった。要望に合わせてピッタリな構成を一緒に考えて、しっかりと応える松岡氏の手腕に、松永だけではなく私もジサトライッペイも凄いなと感心していた。

今回の自作PCの主な構成
CPU インテル「Core i7-14700F」(20コア/28スレッド)
CPUクーラー MONTECH「HyperFlow ARGB 360」(360mm簡易水冷)
マザーボード ASRock「B760 Pro RS WiFi」(インテルB760、ATX)
メモリー ADATA「AX5U5600C3616G-DCLARBK-DP」(16GB×2、DDR5-5600)
ストレージ Crucial「T500 CT2000T500SSD8JP」(2TB M.2 SSD、PCIe 4.0)
ビデオカード Palit「GeForce RTX 4060 StormX V1 NE64060019P1-1070F」(GeForce RTX 4060、8GB GDDR6)
電源ユニット DEEPCOOL「PQ650M R-PQ650M-FA0B-JP」(650W、80 PLUS GOLD)
PCケース NZXT「H6 Flow RGB CC-H61FB-R1」(ATX)
OS Microsoft「Windows 11 Home」
ディスプレー ViewSonic「VA2409-MH-7」
キーボード・マウス ロジクール「SILENT WIRELESS COMBO MK295」
店頭価格 23万5618円(税込・送料込)

※見積書は2024年9月19日に発行しました
※価格・構成は2024年9月19日時点の情報です。最新情報についてはドスパラにてご確認ください

カテゴリートップへ

関連サイト