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JN-282IPS4KPをレビュー

画面比率3:2はビジネスにて最強!? 約5万円で4K Plus・28.2型はコスパ良すぎでは

文●宮崎真一 編集●ジサトラユージ/ASCII

提供: 株式会社JAPANNEXT

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画面の広さと画質のよさが光る
PBPとピボットの組み合わせが秀逸

 JN-282IPS4KPを机上に置いてみると、横幅は609mmと一般的な28型ディスプレーと同等のサイズ感だ。しかし、アスペクト比が3:2の都合上、高さは548mmと上に画面が広がったという印象を受ける。台座周りはスッキリしており、小物であれば置くスペースも確保できてまったく邪魔にならない。

 ちなみに、3840×2160ドットや1920×1080ドットのようにアスペクト比が16:9の解像度にすると、上下に黒帯が入る仕様だ。また、液晶パネルにはIPS方式を採用しており、視野角は上下左右ともに178度を誇る。

16:9の壁紙を表示した状態。縦の比率が高いため、上下に黒帯が入る

 輝度は340cd/m2で、HDR10に対応。また、sRGBのカバー率は100%を誇る他、DCI-P3も95%と色再現性は申し分ない。液晶パネルは光沢のあるグレアタイプなので、環境によっては自分の顔や照明の反射が気になる場合もあるが、1200:1と高めのコントラスト比も手伝って、映画などはかなりメリハリのある美麗な画面を楽しめる。

 色温度はOSDメニューから「ノーマル」「暖色」「寒色」「USER」のプリセットに変更可能。工場出荷時設定は赤緑青がそれぞれ50に設定されたUSERだ。

色温度は「色設定」のサブメニューから変更可能だ

 JN-282IPS4KPはリフレッシュレートが最大60Hzまでのサポートで、応答速度もオーバードライブ時に5ms(GTG)と、どちらかといえばゲームより事務作業などに向いたモデルだ。

 とはいえ、OSDメニューにはピクチャーモードと呼ばれるプリセットを搭載し、「スタンダード」「フォト」「ムービー」「ゲーム」「FPS」「RTS」という設定を用意する。ユーザーの用途に合わせて明るさやコントラストが自動的に設定される仕組みだが、ゲームのジャンルに合わせたプリセットが用意されている点は、ゲームをちょっと遊びたい場合などに重宝しそうだ。なお、工場出荷時のピクチャーモードはスタンダードに設定されている。

リフレッシュレートは最大60Hzまでの対応だ

ピクチャーモードは「色設定」のサブメニューに用意されている。工場出荷時設定はスタンダードだ

 さらに、AMDのディスプレー同期技術である「FreeSync」をサポート。Radeonシリーズのビデオカードを使用していれば、フレームレートとリフレッシュレートのズレから生じるスタッタリングやティアリングといった画面の乱れを抑えることが可能だ。

 さらに、画面中央に4種類の照準点を表示する機能も備えており、ゲーミング向けという位置付けではないものの、ゲーム用途にもしっかり対応している点は評価できよう。

FreeSyncは「その他」のサブメニューに用意された同項目を“自動”に切り替えることで利用可能となる

 その他、画面のチラつきを抑えるフリッカーフリーや、眼精疲労の原因と言われるブルーライトを軽減する機能も搭載。オフィス用途やクリエイティブ用途、それにゲームプレイなど、長時間の使用でも疲労を抑える工夫が施されている点は好感が持てる。

 消費電力は通常39W、最大で50W。電源はACアダプターを使用せず、直にケーブルを装着するタイプだ。3W×2のスピーカーを内蔵しており、ヘッドフォン出力端子も用意されている。

 また、JN-282IPS4KPがFreeSyncをサポートするのは前述した通りだが、GeForce RTX 4080 SUPERを搭載したPCに接続してFreeSyncを有効にしてみたところ、互換性モードであるG-SYNC Compatibleとして動作した。つまり、Radeonシリーズのビデオカードを用意しなくても、GeForceシリーズでJN-282IPS4KPのFreeSyncを活かし、画面の乱れを抑えることができるというわけだ。

GeForce RTX 4080 SUPERでも、JN-282IPS4KPはG-SYNC Compatibleとして動作させることが可能だ

 JN-282IPS4KPを使用してみて印象的なのは、やはり発色のよさだろう。コントラスト比が高く、発色がよいと言われることが多いIPS方式を採用していることもあり、JN-282IPS4KPの映像の美しさはかなり満足のいくものだ。画面の広さを活かして写真や動画編集を行う際に、JN-282IPS4KPはその強みを発揮することだろう。

 そして、特に使い勝手がよいと感じたのは、ピボット機能とPBPの組み合わせだ。つまり、縦画面にしてPBPにより画面を2分割にして使用する方法。この場合、1画面は2560×1920ドットとなるため、普通のディスプレーでPBPを使うより横長で違和感が小さい。上半分の画面に資料を表示させたり、動画を流したりしながら、下半分の画面で作業をするといった用途だとJN-282IPS4KPならではの使い方ができるのではないだろうか。

 ちなみに、PlayStation 5をJN-282IPS4KPに繋いでみると、3840×2160ドットで映し出すことが可能なのだが、アスペクト比が3:2であるため若干縦に引き伸ばされた画面になってしまう。これはNintendo Switchでも、1920×1080ドットの映像が縦に若干長くなってしまう。

 このあたりは、黒帯が入ってもいいのでアスペクト比を16:9に固定するモードがあってもよかったのではないかと思う。OSDメニューでは、「Full」「4:3」「1:1」「Auto」に変更できるものの、16:9がないのは少し気になった。ただ、画質に関してはPCの時と同様に申し分なしだ。

JN-282IPS4KPでは、PlayStation 5の2160p、つまり3840×2160ドット出力を表示することが可能だ

価格は直販で税込み4万9980円
オフィス用途で効率アップを図れる1台

 JN-282IPS4KPの価格は直販で税込み4万9980円とリーズナブルだ。ゲーミングに特化した仕様ではないものの、JN-282IPS4KPはオフィス用途やクリエイティブ用途では申し分のないスペックを誇り、ちょっと息抜きにゲームを遊ぶといった使い方にもマッチした液晶ディスプレーではないだろうか。

 なお、本機と同等のスペックで、Amazon限定販売の「JN-282i4KP」という機種もある。こちらは4万4480円とやや安いため、Amazonで購入が可能ならJN-282i4KPを選ぶといいだろう。

 より広い画面で仕事の効率アップを狙いたい人や、PBPを活用して液晶ディスプレーを1台に集約したい人にとって、安価に抑えられたJN-282IPS4KPはかなり魅力的な1台と言っていい。

JN-282IPS4KPの主なスペック
パネル 28.2型IPS(光沢)
解像度
(アスペクト比)
3840×2560ドット(3:2)
最大表示色 約10.7億色
最大輝度 340cd/m2
コントラスト比 1200:1
視野角 178度(水平)/178度(垂直)
リフレッシュレート 最大60Hz
応答速度 GTG 5ms(オーバードライブ時)
インターフェース HDMI 2.0×2、DisplayPort 1.4×2、オーディオ出力など
チルト -6度~+22度
高さ調節 -
スイーベル -
ピボット 90度
スピーカー 3W×2
サイズ/重量 約609(W)×197(D)×548(H)mm/約4.8kg
その他 AMD FreeSync、HDR10、VESAマウント(100×100mm)

(提供:株式会社JAPANNEXT)

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