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汎用LLMコネクタの国内提供開始、業務やユースケースに合わせてLLMを選択できる

日本語に強いNTTやNECのLLMがSaleforceで利用可能に

2024年10月22日 16時50分更新

文● 福澤陽介/TECH.ASCII.jp

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 セールスフォース・ジャパンは、Salesforce Platformと大規模言語モデル(LLM)を統合する汎用コネクタ「Salesforce LLM Open Connector」を、2024年10月24日より国内提供することを発表した。

 あわせて、NTTコミュニケーションズとNECとの協力体制を構築。同コネクタを活用して、日本語性能が高い国産LLMであるNTTの「tsuzumi」およびNECの「cotomi」とSalesforceサービスとのシームレスな連携を開始すると共に、両社とのアライアンスも強めていく。

 NTT Comは、tsuzumiとSalesforceサービスとの連携ソリューションを検討しており、2025年内に、業界特化や顧客体験向上のソリューションなどの提供を目指すという。

 これまで、Salesforce Platform上で生成AI機能を利用する場合は、Salesforceが標準機能として提供するモデル(Anthropic、Azure OpenAI、OpenAI)を利用する形態、もしくは顧客企業が個別に運用管理しているモデル(Amazon Bedrock、Anthropic Claude、Azure OpenAI、Google Vertex AI Gemini)と接続するBYOLLM(Bring Your Own LLM)という2つの形態で提供してきた。

 Salesforce LLM Open Connectorによって、さまざまなLLMとのオープンかつ迅速な接続が可能となり、業務やユースケースに合わせた最適なLLMを選択できるようになる。また、同コネクタ経由で任意のLLMを利用する場合でも、堅牢なデータセキュリティと安全性を担保する「Einstein Trust Layer」が有効化される。

システム管理者テストでtsuzumiを選択するイメージ(NTT Comのニュースリリースより

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