各パーツの選定のコダワリや、品質チェックについて色々聞いてみた
高性能でリーズナブルな価格が魅力のFRONTIERのBTOPC、実際品質はどうなの?
相性問題もしっかり検査
短納期を実現するためにあらかじめ検証も
メモリーを選定する際は、CPUとの相性問題も加味したうえで問題ないかしっかり検証するとのこと。また、最近では光るメモリーも出てきているが、そういったモデルはサイズが大きくなるため、ケースと干渉しないかもチェックしたうえで選定している。
また、仕入れた際にちょっとでも気になる製品があれば、組み込む前にピックアップして再度検証することもあるという。これは、同社は短納期を目指しており、メモリーが相性問題などでエラーを起こした際に取り換えるとより時間がかかってしまうためだ。あらかじめ検査して準備しておくことで、スムーズな組み立てを実現しているというわけだ。もちろん、組み立て後の全数チェックにメモリーのテストもある。
ストレージは、Gen4でシーケンシャルリードが5000MB/sくらいのモデルを基準に用意しているとのこと。また、カスタマイズオプションでは人気のメーカーのモデルをラインアップしているだけではなく、大容量のモデルも。ゲームタイトルの容量が大きくなってきていることへの対策もバッチリだ。
最近ではメインでCrucialの「P3 Plus」がメインとなっているが、仕入れ状況によって標準搭載のSSDは同等の品質と性能をもったモデルに変更する可能性があるとのこと。以前までは容量は500GBがメインとなっていたが、最近では1TBや2TBなど、標準搭載のSSDの容量も価格と性能のバランスをみてアップしているそうだ。
重いビデオカードにはホルダーを搭載
デュアルファンでも必要あらば採用
ビデオカードで一番気にしているのは、重さ。こちらも、パソコンの輸送時に脱落してしまわないように、3連ファンのモデルにはVGAアームを装着している。また、デュアルファンであっても、形状や重さによって装着する必要があると判断した場合は搭載しているそうだ。
ビデオカードの選定基準は、しっかりと有名なメーカーの製品を検査したうえで搭載する。MSIやASUS、Palitといった、ビデオカードを販売しているメーカーのなかでも、自作er界隈では有名なメーカーの製品を採用しているとのことだ。
また、白いPCケースのモデル向けに、黒だけでなく白いビデオカードも採用し、統一感のあるカラーのBTOパソコンになるようにこだわっているという。なお、ビデオカードは市場と同じようにGeForce RTX 4060 Tiや、GeForce RTX 4070 SUPERといったラインが人気とのことだ。
日本製コンデンサーの電源を採用
細かい部分をバージョンアップ
電源は、品質という意味では結構最重要なパーツだといっていい。そんな電源は、ここ10年くらいは日本製のコンデンサーを搭載したモデルを採用している。また、CPUやビデオカードといったパーツに合わせてしっかり電源供給できるモデルを選定しているわけだが、安全第一のため、少し余裕を持った容量を採用しているとのこと。例えば、750Wで大丈夫なところを、850Wのモデルを採用していたりする。
電源も、新しいCPUやビデオカードが登場した際には改めて検証する。加えて、電源を新しくする際は、設計段階から細かくチェックを行ない、問題ないかを確認したうえで採用を決めているとのことだ。
とくにビデオカードがRTX 3000シリーズになった頃くらいから発生しているコイル鳴きについても、メーカーと話し合って、どういった部品をケアすることでコイル鳴きを抑えられるかを検証しつつ、変更してもらうこともあるのだという。
なお、採用電源については細かなバージョンアップも実施しており、現在はバージョン13とのこと。ちなみにコンマ以下のバージョンも複数存在するため、かなり細かな変更を何度も実施して、より品質を高めた電源になるようにしているそうだ。
保証期間内は無償で修理
プレミアムだと3年間
FRONTIERの保証サービスは、標準で1年間となっている。カスタマーセンターに連絡して、その場で解決できなかれば別途ウェブから修理の受付をし、発送すれば修理して戻してくれる。
また、標準の1年が3年になる「プレミアム保障」も用意。プレミアム保障への加入の価格は、パソコン本体の価格によって異なる。価格はコチラをチェックしてほしい。なお、20万円~30万円の価格帯のパソコンを購入したユーザーは、プレミアム保障へ加入する人も多いとのことだ。
10月からは、パソコンの設置サービスも開始している。専門スタッフが自宅でパソコンを設置してくれるほか、ネット(無線/有線)とメールの設定まで行ってくれる。加えて、2時間ご要望サービス付きプランと、データ移行&レクチャー付プランも用意している。プランの詳細は、コチラをチェックしてほしい。
なお、カスタマーセンターへ連絡があったユーザーからの報告は、逐一リスト化されて関係部署に共有されているとのこと。何かあった際には必ず情報共有がなされて、そこからどのような対策をするかもしっかりと検討しているとのことなので、今後もより品質は向上していくのではないだろうか。
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