起業家 石戸谷由梨がレノボAIノートPCの使い心地を語る
小4からPCに慣れ親しんでいる私から見た、レノボ「ThinkBook 13x Gen4」
目指すのは、ITを使ったジェンダーギャップの解消
──現在は、ジェンダーに関連した活動をされています。こちらはどのようなきっかけで始められたのですか。
石戸谷由梨「さまざまな活動の中でも、自分の軸として考えているのは、ジェンダーに関することです。日本のジェンダーギャップが解消されていない現状を感じて『自分に何かできないかな』と考えました。大学で専攻しているのは『ジェンダード・イノベーション』という分野です。大まかにいうと、研究開発やプロダクト開発の現場に性差分析の視点を取り入れることで、イノベーションを起こそうとする分野ですね」
──情報科学とジェンダーの掛け合わせは、珍しいように思います。
石戸谷由梨「国内では、ジェンダーの解消というテーマに対しては人文学的なアプローチが多いですよね。ジェンダード・イノベーションに関するわかりやすい例として、車の開発環境に関するお話があります。車という乗り物は、かつては“男性の乗り物”という強いイメージがありました。衝突実験でのシートベルトのテストでも、男性の平均的な体格のダミー人形しか使われていなかったんです。そのため、本当に衝突事故が起きたときに、男性は助かって、女性は重傷を負ってしまう可能性がありました」
──なるほど。開発過程におけるユーザー像が、男性目線だけになってしまっているのですね。石戸屋さんは現在、女性とノンバイナリーの方を対象としたハッカソンを運営されています。
石戸谷由梨「私は以前、ハッカソンに参加して『あんしん夜道』というアプリを作ったことがあるのですが、ハッカソンはまだまだ男性比率が高いところもあり、私自身も、アプリ作成のきっかけになったハッカソンへの参加を躊躇していました。でもハッカソンは、参加によって可能性が開かれる場所でもあると私は思います。女性と、ノンバイナリーの方にフォーカスしたハッカソンを立ち上げたのも、その頃に考えたことがきっかけになっています」
デジタル製品は合理的に選ぶ。石戸谷さんはThinkBook 13x Gen4をどう見る?
ジェンダー×ITの分野で活躍する石戸谷さん。PCやスマートフォンはIT業界にとって必需品ともいえるツールだが、その選び方にも彼女らしいメソッドがあるようだ。
──今回は、レノボの「ThinkBook 13x Gen4」を長期で使用していただきました。そもそものお話になりますが、石戸谷さんはこうしたデジタル製品はお好きですか? PCに限らず、スマートフォンや、スマートウォッチですとか……。
石戸谷由梨「はい、好きです!」
──いまって、魅力的な製品がたくさんあるので、なかなか選び兼ねてしまうこともあると思うのですが、普段、石戸谷さんはどのような基準で購入製品を決めているのでしょう。
石戸谷由梨「第一にスペック重視ですね。自分がしたいことに対して、必要十分なスペックがどのあたりにあるのかをまず考えて、自分に必要のないスペックがあったら落としていきたい。その範囲内で探していくと、欲しい製品の候補が絞られてきますし、価格帯もちょうどいいラインに落ち着いていきます」
──合理的な選び方をされていますね。ThinkBook 13x Gen4に対して、プロダクトとしてどのような点に魅力を感じましたか?
石戸谷由梨「一番いいと思ったのがキーボードの打鍵感です。打った感じがよくて、入力がしやすいと感じましたし、フレームのギリギリまでキーボードがきているので、コンパクトなのに、キーボードのサイズが大きい。本体を小さくしながら、使いやすさも維持する構造にしているのかな、と思いました」
レノボならではの細かい使用感がお気に入り
──メタル感の強調されたデザインについてはいかがでしょうか。
石戸谷由梨「私は、この感じは好きですね。メタリックな質感。見た目にいいというだけでなく、トップカバーの下半分に細かいパターンがあしらってあるのですが、このおかげで、持ったときに手脂が目立ちにくいんですよ。緊張すると手汗が出てくるタイプなので、これもいいところだと思いました。それから、トップカバー側のカメラのあたりが突起状になっていて、閉じた状態から、すぐに開きやすい。ネイルを傷つけたくない方も多いと思うのですが、指先で開けるので、ネイルへのダメージも気にしないで使えると思います」
──総合的に考えると、ThinkBook 13x Gen4は、100点満点中で、何点くらいだと思いましたか?
石戸谷由梨「点数にするなら、90点。残りの10点は、キーボードの打鍵感は好きだったものの、配列に少し独特なところがあるため、それに慣れる必要がある点です。ただ、今回使ったのは英字キーボードモデルなので、JIS配列のモデルでは、印象が変わってくるかもしれません。いずれにしても、普段使いしていれば、すぐに慣れるとは思います。細かいところでは、側面に電源ボタンがあるところも気に入りました。閉じた状態から、側面に手を添えて電源ボタンを押し、その流れのまま開くことができる。開いてから顔認証がされるスピードも早い。電源オフの状態から、使える状態になるまでの、一連の流れも、使っていていいと思ったところです」
──お友達や後輩に勧めるとしたら、どのように勧めますか?
石戸谷由梨「『悪いところが見当たらず、違和感なく普段使いができそうなモデル』と言いたいです。実は、高校生のときに初めて自分のPCとして買ってもらったのがレノボの15.6インチノートPC『ideapad 330-15IKB』だったんですよ。ThinkBook 13x Gen4も使い勝手がとても良かったので、次にPCを買い替えるときは、検討してみようかと思っているところです!」
──本日はありがとうございました。
AI時代を生きる相棒としてのThinkBook 13x Gen4
ThinkBook 13x Gen4は、インテル Core Ultra 9 プロセッサー 185H/インテル Core Ultra 5 125H、13.5インチの2.8K(2880 ×1920ドット)ディスプレー、1TB/512GB SSD(M.2 2242 PCIe-NVMe Gen4 TLC)、32GB/16GBメモリー(LPDDR5X-8400MHz)といった先進的なスペックを持ちながら、重量を最小構成時およそ1.17kgに抑えた持ち運びやすさと、マグネシウム/アルミニウムの金属的な質感が楽しめるスタイリッシュなデザインを併せ持った同社のプレミアムモデルだ。
本稿で石戸谷由梨さんに話してもらったようなプロダクトとしての魅力が詰まった1台は、到来しつつあるAI時代を生き抜くツールとして、ビジネス、プライベートを問わない有力な相棒となってくれるだろう。