直下型LED部分駆動の「INZONE M9 II」も登場
27型でも24.5型になる480Hzディスプレー「INZONE M10S」登場、Fnaticと共同開発
ソニーは9月25日、ゲーミングデバイスブランド「INZONE」から、FPSコアゲーマー向けの27型OLEDディスプレー「INZONE M10S」と、アクション/RPGゲーマー向けで、「M9」の後継モデルとなる「INZONE M9 II」を発表した。
価格はINZONE M10Sが17万5000円前後、INZONE M9 IIが13万2000円前後。いずれも10月25日に発売予定。
有機ELでリフレッシュレート480Hz、応答速度は0.03ms(GtoG)
INZONE M10Sは、有機EL(OLED)パネルを採用する27型ディスプレー。初期からeスポーツチーム「Fnatic」と共同で開発しており、世界のeスポーツ基準でしっかりと使えるディスプレーを目指したという。
FPSで重要となるリフレッシュレートは480Hz、応答速度は0.03ms(GtoG)を誇る。実際に先行体験で「VALORANT」をプレイさせてもらったのだが、自宅の240Hzのディスプレーと比べて明らかにマウスカーソルが細やかに動かせるように感じた。正直、240Hz以上はわからないだろ……と思っていたが、実際に試してみると全然違って驚いた。
また、応答速度0.03(GtoG)というのも驚異的。とくに「ストリートファイター6」を始めとした対戦格闘ゲームも、競技シーンでも存分に通用するディスプレーだと感じる。
コアなFPSプレイヤーを考慮した、24.5インチモードとFPS Proモード
INZONE M10Sの特徴は、リフレッシュレートと応答速度だけではない。コアなFPSプレイヤーを想定したモードもいくつか搭載している。1つが「24.5インチモード」だ。INZONE M10Sは前述のとおり27型だが、画面の表示エリアを24.5型にすることができる。
加えて、画質モードとして敵が見やすい「FPS Pro+」モードと、TNパネルと同じ見た目の画質になる「FPS Pro」モードを備えている。FPSプレイヤーの多くが、IPSパネルよりTNパネルを選択してきた歴史を鑑みて、このモードを用意したとのこと。もし通常の画質に慣れなければ、こちらのモードを使用すれば今までどおりの画質で高リフレッシュレートや応答速度を享受できる仕組みだ。
FPS Pro+モードは、Fnaticとともにチューニング。FPSゲーム(特に「VALORANT」「オーバーウォッチ2」の敵の輪郭色(赤・紫・黄色)の視認性を向上している。
軽く押すだけで左右の角度が変えられる
キーボード斜め置きにも対応する小さなスタンドも魅力
スタンドの台座部分は、円状でとても小さくなっている。これは、キーボードを斜めや横に設置するFPSプレイヤーがいるため。加えて、スタンドの厚みはよくあるゲーミングマウスパッドと同じくらいの高さになっており、万が一スタンドまでマウスを振ってしまったとしても、ぶつからずにすむ。高さ調整は120mm、チルト各は-5~+25度、スイーベル角度は±180度。
解像度は2560×1440ドットで、自発有機ELパネルによる優れたコントラストも魅力。最大表示は10.7億色で、DCI-P3 98.5%となっている。そのほか、G-SYNC CompatibleとVRRにも両対応しており、カクツキを防ぐことが可能だ。
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