最新パーツ性能チェック 第449回
Ryzen 9000シリーズの成長を見守る その2
Ryzen 9000シリーズの性能にWindows 11の分岐予測改善コードはどう影響するか?
2024年09月20日 10時00分更新
「Starfield」
Starfieldは画質プリセット“低”を選択しつつ、レンダースケールはFSR 3“バランス”相当の58%に設定。都市ニューアトランティスのMAST地区を移動する際のフレームレートを計測した。
いままでKB5041587導入後はフレームレートが多少なりとも伸びていたが、このStarfieldでは影響がない、と断言していいだろう。若干最低フレームレートが下がっているが1fps程度なので誤差レベルだ。
消費電力もKB5041587の導入前・導入後で変化しない。Ryzen 7 9700Xの消費電力が7700Xより7W低いのは、9700XのTDPが65Wだからである。
「Cities Skylines II」
CPUヘビー、特にシミュレーションの負荷が非常に高いCities Skylines IIも試しておきたいところだ。画質“最低”をベースに、アンチエイリアスはFXAAに設定。内蔵のアップスケーラーは“無効”とした。人口60万人弱の都市を用意し、フライバイ的な視点に設定したカメラをマップの端から端まで移動した際のフレームレートを計測した。時間を止めずにリアルタイムでシミュレーションが動いている状態で計測している。
KB5041587導入後はどちらのCPUでもフレームレートが伸びているが、その差はせいぜい1fpsと極めて微妙なところ。誤差と切り捨ててもいいが、複数回の計測の傾向としてわずかにフレームレートが上がっているようなデータが観測できたので、KB5041587は少しは効果ありと言っていいだろう。
CPUの消費電力に関してはこれまでの検証にある通り、KB5041587の導入前・導入後で違いはない。
この連載の記事
-
第458回
自作PC
Arc B580のRTX 4060/RX 7600超えは概ね本当、11本のゲームで検証してわかった予想以上の出来 -
第457回
自作PC
インテル新GPU、Arc B580の実力は?AI&動画エンコードは前世代より超強力に -
第456回
デジタル
「Ryzen 7 9800X3D」は高画質設定でも最強ゲーミングCPUであることに間違いはなかった -
第455回
デジタル
「Ryzen 7 9800X3D」が最強ゲーミングCPUであることを証明する -
第454回
デジタル
性能が最大50%引き上げられたSamsung製SSD「990 EVO Plus」は良コスパSSDの新星だ -
第453回
デジタル
性能も上がったが消費電力も増えた「Ryzen 7 9800X3D」最速レビュー、AI推論の処理速度は7800X3Dの約2倍! -
第452回
自作PC
Core Ultra 200Sシリーズのゲーム性能は?Core Ultra 5/7/9を10タイトルで徹底検証 -
第451回
自作PC
Core Ultra 9 285K/Core Ultra 7 265K/Core Ultra 5 245K速報レビュー!第14世代&Ryzen 9000との比較で実力を見る -
第450回
デジタル
AGESA 1.2.0.2でRyzen 9 9950Xのパフォーマンスは改善するか? -
第448回
デジタル
TDP 105W動作にするとRyzen 7 9700X/Ryzen 5 9600Xはどの程度化ける? レッドゾーン寸前を攻める絶妙な設定だが、ゲームでの効果は期待薄 - この連載の一覧へ