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「NetBackup」「Alta」のオペレーション自動化/省力化を促進

ベリタスが「Alta Copilot」やUI強化など発表、サイバーレジリエンス強化を目的に

2024年09月18日 11時45分更新

文● ASCII

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 ベリタステクノロジーズは2024年9月18日、エンタープライズ向けのバックアップ/サイバーレジリエンス製品において、生成AIを活用してオペレーションの自動化/省力化を推進する「Veritas Alta Copilot」などの新機能群と、「Veritas Alta View」におけるユーザーインタフェースの強化を発表した。9月中にアップデートの提供を開始する(Alta Copilotは10月から)。

今回発表されたアップデートの全体像

 今回のアップデートでは、サイバーレジリエンス(サイバー攻撃被害からの回復力)の強化を大きな目的として、「保護」「検出」「復旧」のそれぞれのフェーズに対応する新機能の追加や機能強化が行われている。

 まず「保護」フェーズでは、クラウドベースの管理コンソール「Veritas Alta View」で、より直感的で統一された運用監視ができるようGUIが改善されている。さらに今回、このAlta Viewに、生成AIを活用したAlta Copilotも追加されている。

 Alta Colpilotは、マイクロソフトの「Azure OpenAI Service」との連携により提供する、生成AIを用いた運用支援機能だ。今回のリリースでは、失敗したバックアップジョブのトラブルシューティング(特定と分析、改善の提案)を生成AIが行う機能、保護対象環境の現状分析(資産やワークロード)に基づいて推奨される最適な保護ポリシーを生成、提案する機能が提供される。これにより、大規模かつ複雑、システム構成の変化も頻繁に発生するエンタープライズ環境のバックアップ運用を支援する。

Alta Copilotによるバックアップジョブの失敗分析

Alta Copilotによる保護ポリシー作成の自動化

 「検出」フェーズでは、従来からあるマルウェアスキャン(セキュリティパートナー製品との連携で提供)に加えて、ハッシュベースのコンテンツインデックスを採用した検出手法を取り入れた。ハッシュ値を参照してファイル単位の変化を見ることで、マルウェア感染したファイルやランサムウェアにより暗号化されたファイルを迅速に特定することが可能となり、環境全体における影響範囲の分析も素早く行える。

ハッシュ値を用いたコンテンツ(ファイル)変化の検出手法も取り入れ、より迅速な感染ファイルの特定、影響範囲の分析を可能にした

 「復旧」フェーズでは、複数の判断要素から最適なリカバリポイントを提案してくれる機能が追加された。これまでサイバーレジリエンスにおいては、「感染前のクリーンなリカバリポイントはどれか」「よりデータ損失の少ないリカバリポイントはどれか」をIT管理者が調査し、判断する必要があったが、これを自動化することで、より迅速な復旧を実現する。

 さらに、リカバリ作業プロセスをあらかじめ構築しておき、リカバリ実行を自動化できるリカバリ設計図(ブループリント)機能も追加されている。従来、リカバリ作業はドキュメント(手順書)に基づいて手作業で行うのが一般的だったが、これをNetBackup/Alta内で構築/保持するかたちにして、迅速で確実なリカバリを実現する。テスト実行も容易になる。

複数の要素を加味した最適なリカバリポイントの提案

リカバリプロセスの設計図(ブループリント)を構築

 今回のアップデートでは、上述した新機能群以外にも多数の機能追加/強化が行われる。Veritas NetBackupおよびVeritas Altaをサブスクリプション契約している顧客に対して、順次提供が開始される。

 なお今年2月には、米コヒシティ(Cohesity)がベリタスのデータ保護事業を買収することが発表されており、現在は統合準備中の段階だ。ベリタステクノロジーズ テクノロジーソリューションズ本部 常務執行役員の高井隆太氏は、今回のアップデートのように「ベリタス、および統合後の新会社でも、データ保護製品のアップデートは引き続き行っていく」ことを強調した。

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