材料の切り出しや加工作業で必要となるのが、加工用に目印を付けること。切ったり穴をあけたりする位置や、寸法などを材料に写していく作業です。材料や工具の違いで呼び方は変ったりしますが、墨付け、ケガキ、下書き、マーキングあたりが一般的でしょうか。
この作業にはマジックや鉛筆を使うことが多いですが、マジックだと線が太くなりがちなのが悩みどころ。また、キャップを締め忘れたまま触って手が汚れたり、乾いてしまったりといった失敗もあります。鉛筆は鉛筆で、削るのが面倒。使う段階になってから尖っていないことに気づいたり、芯が折れたままだったことを思い出す……なんてこともあるでしょう。
●シャーペンのほうが使いやすい?
シャープペンシルならノックするだけで尖った芯が出ますが、材料へ目印を書くには不向き。一般的な0.5mmは細すぎて、筆圧で材料が凹む、芯が引っかかってスグに折れてしまうなど、うまくいかないことも多いからです。
芯が太ければ文字が見やすく、芯が折れにくくなるため、0.9mmや1.3mmという太芯のシャーペンを使うのはいい選択肢です。しかし、文具は基本的に素手で使うのが前提となっているため、防刃手袋や軍手をしていると持ちにいことも。また、穴の奥に印をつけたいのに、軸が太くて奥まで届かないといった問題もあります。
文具ではなく工具寄りのシャープペンシルがあればいいのに……と考えている人が気になるであろうアイテムが、トレーサーのマーキング用ペンシル「TRACER AMK1」です。
これは、2.8mmと極太の芯を採用するシャープペンシル。太いため芯が折れにくく、さらに2Bと色が濃くて見やすいというのが特徴です。
今回は、替芯とセットになっている「TRACER AMK1 ディープホールシャープペンシル2.8mm+替芯セット」(購入価格2970円)を試してみました。
この連載の記事
-
第62回
自作PC
手のひらにメモしちゃう人に届け! 身体にフィットするメモ帳がすごく便利でした -
第61回
自作PC
材料の"硬さ"を手軽に調べられるツールがあるって知ってた? -
第60回
自作PC
え、金属ヤスリってどう選ぶの? ツボサンの「組ヤスリ」を試してみました -
第59回
自作PC
ドライバーや缶のフタ開けもできる、めちゃ強いカッター「ドラフィン L560」に驚いた! -
第58回
自作PC
大事な工具のメンテに! サビ取り・潤滑油「HOZAN Z-215」が便利でした -
第57回
自作PC
こて先がめちゃ細いペン型ハンダごて、本当に開始2秒で使えました -
第56回
自作PC
手のひらサイズの、TONEソケットレンチビットセットに心をつかまれました -
第54回
自作PC
指先から光を! LEDグローブなら暗い中でも細かい作業ができます -
第53回
自作PC
簡単に固定ナットのネジ穴作りができる「ちょっとナッターII」が便利でした -
第53回
自作PC
ガラスってどうやって切るの? ガラスカッターを使ってみた - この連載の一覧へ