G-Master Luminous RGB Z790 IIをレビュー
「光ってればゲーミングPC」という風潮に断固NO! 究極のライトアップPCを紹介しよう
2024年09月01日 10時00分更新
拡張性や使い勝手といった実用面でも優秀
ライトアップPCを自作したことがある人であればわかると思うが、電源まわりの配線は大変だ。メモリーモジュールのように、ライトアップ用の電源ケーブルが不要なPCパーツは珍しく、基本的にはPCパーツ1つにつき1本ずつ配線していかなければならない。
しかし、ご覧の通り、G-Master Luminous RGB Z790 IIは余計なケーブルは見えない。これはサイコムの高い組み立て技術/ケーブリング技術があってこそ。裏側を見てみると、数多くのケーブルがキレイにまとめられていた。まずマネできないレベルの美しい裏配線だ。
なお、PCケースの底面と天面、背面のほぼすべてがファンで埋まっているため、ストレージを増設できるスペースがない。増設する場合は裏面側、電源ユニットの下にあるシャーシを利用する。シャーシは着脱可能で、2.5インチのHDD/SSDを2台、3.5インチHDDを1台搭載できる。
タワー型PCということもあり、インターフェースは充実。リアはUSBポートの数が多く、USB Type-Aは10基(USB 3.2 Gen 2が2基、USB 3.2 Gen 1が4基、USB 2.0が4基)、USB Type-Cを2基(USB 3.2 Gen 2×2、USB 3.2 Gen 2)備え、周辺機器の接続で困ることはまずない。
ほか、有線LANは2.5GbEに対応。無線機能では、Wi-Fi 7/Bluetooth v5.4を標準装備するなど、満足いくものとなっている。なお、Wi-Fi 7のフル機能を使うには後日のWindows Updateを待つ必要がある。
前面のインターフェースは、天面の右端に並んでいる。USB Type-A(USB 3.0)が2基のほか、USB Type-C(USB 3.2 Gen 2)を1基装備しており、多くの機器をすばやく接続できる。対応機器が増えているだけに、前面側にもUSB Type-Cがある点はうれしい。
以上のように、G-Master Luminous RGB Z790 IIは見た目重視のPCに見えるかもしれないが(いや、それで合ってはいるのだが……)、拡張性や使い勝手の良さもしっかり確保している。カッコいいけど不便……といったことはないので安心してほしい。